2013年5月16日 20:59
カテゴリー: 映画
シネパトスもなくなったと思ったら渋谷東急も。ここは上映前のアナウンスが好きだった。「なにか異常がありましたら非常灯を点灯します。本当に異常がある際には係員が誘導します」みたいなの。細部は違うかもしれないけど、「本当に」とつける間抜けさが面白くて、毎回笑ってしまってた。
ほのぼの系は閉館になる。三軒茶屋の2館は生き残ってほしい。
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2013年5月16日 18:37
カテゴリー: 映画
「ファッションは鎧なんだ、日々を生き抜くための。」
そう私のメモ用紙に書きなぐってあった。これは『ビル・カニンガム&ニューヨーク』を観たときに暗闇で書いたものだ。混乱を極め問題を抱えた社会でファッションが何の役にたつ?という否定的な声に応えるビル・カニンガムの言葉だ。
お洒落が命のセレブリティが言えば若干の反感を覚えるが、彼は修道士の如く清貧なひとである。ニューヨークの街角で、50年以上にも渡り毎日ファッショントレンドを撮影し、ニューヨーク・タイムズ誌のファッションコラムを担当する名物フォトグラファーだ。
現在84歳だそうだが、定番の青いジャケット(フランスの清掃員の作業着)を着て自転車で街を走り抜ける姿はかっこい。最高のファッション・ショーは常にストリートにある、と言う彼は数え切れない程シャッターを押しながら、今を突き詰めて行く。雨の日は特に狙い目だそうで、転びかけてるひとやゴミ袋を工夫して身に纏っているひとを、悲壮感を微塵も感じさせずに生き生きと写しとる。彼はいつも笑っていて、撮られる方に嫌な反応はさほどないようだ。むしろ撮られてこそニューヨーカー、と言われているらしい。
住まいはカーネギーホールのスタジオで、そこはキッチンもクローゼットもない小さな部屋だが、膨大な量のネガフィルムに囲まれ寝るビル・カニンガムは幸せそうだ。パーティー取材では水一杯も口にしない。コーヒーは安ければ安いほど美味いと言う。ただファッションを写すのが喜び、とお金にも執着しない。欲が無さ過ぎなんじゃない?と欲だらけの私は思う。
このドキュメンタリー作品を手がけたリチャード・プレス監督は、交渉に8年、撮影・編集に2年のときを費やし作成した。初めは乗り気ではなかったビル・カニンガムも、真剣な撮影者に何処か共感したのか貴重なインタビュー場面もあった。始終笑顔の穏やかな彼だが、教会通いの理由や信仰についての質問で、ふと胸をつまらせるような表情になる。ファッションに身を捧げた孤独な修道士、私にはそう見えた。
次の土曜、18日よりロードショー。ファッションが好きな女の子にも、人生の分岐点にいるひとにも、もちろん私の仲間の映画
好きな皆様にも、たくさんの勇気がウィットと共に届いたらいいなと思う。是非とも劇場へ。
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2013年5月16日 18:09
カテゴリー: 日記
久しぶりのスタバ。
こんなのにしてみた。クッキーのザクザクしたのが中にある。上にはホイップクリームではない黄色のクリームがかかってた。感想は特になし。
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2013年5月16日 08:31
カテゴリー: 日記
つぼみ状態で買った花がこんな様子に。
派手なひとだったのね、あなたは。
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2013年5月15日 10:31
カテゴリー: 映画
「パンケーキ」という言葉にSを付けるか付けないか、のエピソードを聞いたときは背筋がひんやりした。
『ファーゴ』の撮影時にゲア役のピーター・ストーメアは台本にある台詞の文法的間違いに気づく。パンケーキという語に不要なSが付いていたのだ。ストーメアは気を利かせ、これを排除して台詞を喋った。すると即座に声がしたという。「Sが抜けてたようだけど」と。
それはもちろん、コーエン兄弟だ。この天才兄弟が生み出す作品は、計算され尽くした脚本が土壌である。文法の間違いや同じ言葉の繰り返しや吃りも、キャラクターを表す為に初めから書かれてあるという。
数々の名作を世に出してきたコーエン兄弟が、また凄いものを書いた。
5月17日より公開される『モネ・ゲーム』。監督は『終着駅トルストイの旅』のマイケル・ホフマン、美術は『ハリー・ポッター』のスチュアート・クレイグ、そしてオスカー俳優コリン・ファースとキャメロン・ディアスが初共演。これが面白くないわけない!
印象派の巨匠モネの幻の連作があった?作っちゃう?詐欺でもしちゃう?な~んて、観てる方がドキドキするコメディ。
コリン・ファースは名人芸ともいえるドタバタぶりを炸裂している。こんなに面白いひとだっけ?と思った。キャメロン・ディアスは最高にチャーミング。シワやシミなど、彼女の可愛らしさを演出する小道具でしかない。
luki的カメラはアラン・リックマンを追ってしまう。『ダイ・ハード』で観たときから好きだった。性格の悪そうな顔なのに、何処か可笑しい感じがある。『モネ・ゲーム』でも心底腐った悪い奴なんだけど、独特の雰囲気を醸し出す愛すべき悪役。
この名優たちがぶつかり合い、生まれるケミストリーを観られることは貴重だ。完璧な脚本を立体的に構築した『モネ・ゲーム』、劇場のスクリーンでまた楽しみたい。
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