舌にキノコが生えた 9

 小人とはあれ以来会っていない。しかし舌のキノコが伸び続けることもないから、睡眠中に刈り取られているようだ。また目撃してやろうと、一晩中寝たふりをしようとしたこともある。だが一瞬訪れる睡魔で意識が遠退くとき、小人は素早く来ているようだ。朝起きて舌の感触を確かめると、明らかに突起物の断面が鋭角なっている。
 このひと月は無駄に疲れた。ポン引きヨシカワに紹介された客が最悪で、なんだか本当に落ち込んだ。ヨシカワにしてみれば楽に金を落とす人種はVIPなので、「大変いいお客様なんですよ、ルキさんの写真をお気に召したようで」と六本木ヒルズにあるホテルのロビーでセッティングされた。
 「大変いいお客様」はその高級ホテルの部屋を取っているわけではなく、すぐさま路上駐車している車に乗せられた。ずんぐりむっくり、ってこういうひとのこと言うんだろう。顔はケーシー高峰さんみたいだった。いや、ケーシーさんはケーシーさんだから価値があるが、「いいお客様」は尊大な嫌な感じのオーラをバシバシ出していた。
 「ルミちゃんはあんなとこにいちゃ駄目だよ、あそこはすぐに辞めなさい。おじさんとだけ会うんだよ」と運転しながら不気味なことを言う。だいたいルミじゃないし、ツッコミ入れるのもかったるい。「でも毎月苦しいからバイトしないと」と可愛げに言ってみると「僕は毎回払うのやだから月末にまとめてお小遣あげるからね」と言う。金額が気になるぜ!と、がつがつしたくなるのを堪え、控え目な大人しい女の子みたいに同情を誘いつつ交渉し、15万に落ち着いた。あたしの中の計算では月3回として1回あたり5万なら耐えられそうだ。月5回で1回あたり3万じゃ無理な相手だ。
 「僕はおばさん嫌いだからルミちゃんが27くらいになったら別れてあげるからね、結婚する男もつけてあげるよ。でもセックスはたまにしてあげるからね」などと、あんた何様?状態の発言を、どこかの汚染水のようにだだ漏れ状態。
 あたし的には都内でさっさと済ませたいのだが、「いいお客様」はあたしを拉致した後は、なんと葉山マリーナまで連れて行った。自慢の無意味にバカでかい舟を見せられる。バブルのときは盛り上がってたんでしょうね、と言いたくなる気持ちは抑え「すご~い!すご~い!」とサービストークを頑張る。その後、敷地内にある昭和の団地みたいな住宅に連れて行かれた。どこもかしこも旧く寂れていた。畳敷きの室内はディスカウントショップで安易に買ってきたものが散乱してて、蛍光灯が白々と点いていた。
 プレイは面白いのかもしれない、と残された微かな期待は簡単に裏切られた。オレンジ色の黴がヌルヌルする狭い風呂場から出ると、イノシシのように「いいお客様」は突進してきて、触る、舐める、挿入する、放出する、など数秒ずつ4コマ漫画の如くこなした。あたしはまともに接するとおかしくなりそうで、天井の蜘蛛を観察することに終始した。
 それから駅前のシャッター商店街みたいなとこの寿司屋に連れて行かれた。「いいお客様」は焼酎に胡瓜の千切りをたくさん入れたものをバカみたいに飲む。「君みたいな女の子が来れる店じゃないんだ」と金持ち発言を、気持ち良さそうに撒き散らしている。あたしは刺身には手を出さず、瓶ビールをひたすら空ける。すぐに泥酔した「いいお客様」は葉山マリーナに泊まるみたいだった。
 そんなの冗談じゃないあたしは、交通費だけは今日下さいと伝え、5000円ぶん取り電車に乗った。何故こんなとこから帰らなきゃいけないのだろう、終電も危ないし本当に交通費だけの実入りだし。

 そのひととはかっきり3回だけ会うように調整した。それでも愛人を所有した気分の「いいお客様」は、伊豆の安い温泉施設に拉致したり、男同士が「先輩、後輩」などと盛り上がる桜新町の炉端焼き屋で、「ああ、あれは俺の女」と言われ、隅で笑ってる女の子役をさせたり、充分に満喫しただろう。恵比寿の昭和な喫茶店で、出し渋る15万を強行に頂き終わりにした。



※これは完全なるフィクションです。

舌にキノコが生えた 8

 「なに見てんだよ。捨てるんなら貰ってもいいだろ」と言うおじさんは体長8cmくらいで、あたしの部屋の床にいた。薄暗い中で舌に生えたキノコをカットしてたら現れたのだ。
 動揺を隠しつつ「そのキノコどうするんですか?」と聞く。「喰うに決まってるじゃないか。第一、これはお前のものじゃない。俺が栽培してるんだからな。勝手に捨てるなよ」と言う親指サイズのおじさん。「お前、変な手術するから最近味が変わったぞ。まあ、21世紀の味ともいえるか。科学の進歩と相反する精神の貧困さだな。そのキノコは18世紀に大流行した貴重なものなんだぞ。俺がロンドンで憑いてた男にも植え付けてやったら、そいつはコーヒーハウスでごちゃごちゃ面倒くさい理屈をこねるようになりやがったけどな」
 なんだかわからないが、おじさんは高い声で早口にまくし立てる。永遠に続きそうな話を要約すると、おじさんは何世紀も生きていて、取り憑いたひとの舌にキノコの胞子を植え付けている、今はあたしだということだ。ジョン・ドライデンとかいう過去のひとも、おじさんのキノコ栽培の犠牲になったらしい。
 「口を開けて寝ているお前が悪い」って言われても、花粉症で鼻づまりなんだからしょうがないじゃないか。「それにしてもお前の男の趣味は悪いな。脳みその配置がおかしい奴らばかりじゃないか」とまで言う。あれらは別にお付き合いしてるんじゃなくてバイトなんです、と説明するのはやめて「なんで知ってるんですか?」と聞くと「俺はお前の鞄にいつも潜んでいるぞ。お前の身体は大切な食物の畑だからな。観察し、ときに運命のベクトルを変えている。」
 なんとなく感じていた最近の状態は、こんなとこに由来するものなのか。頭の中で言葉が機関銃のように打ちまくられてる感じ。生き急いでるような焦燥感。音と言葉が確かにあると実感する。
 「お前の仕事を全うするがよい」と捨て台詞を吐いて、妖精おじさんは何処かへ消えていった。



※これは完全なるフィクションです。


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舌にキノコが生えた 7

 「これ、私のワンちゃんのケン!よろしくね」と恵比寿駅の改札出たとこで紹介された。菜摘とは少し前に待ち合わせしていて、アトレをぶらぶらしながら作戦会議をした。
 「ど、どうも・・・」と小声で吃るワンちゃんのケンは白くてぶよぶよした巨体のオッサンだった。地方から出張で来るときに菜摘とプレイするそうだ。サイズの合ってないネズミ色の背広にキオスクで買いました?って感じのネクタイをしてる。変な銀の丸眼鏡までしてるのは冗談かと思った。こいつはワンちゃんとかケンとかいうより、村役場って感じだ。
 日比谷線口の方面に数件のホテルがあって、そこを目指して歩く。ピンヒールをカツカツ鳴らして歩く身長155cmの菜摘の後を、巨体のオッサンがゆらゆら付いていく様子は、なかなかシュールだ。あたしはふたりを眺めながら歩く。
 ホテルで部屋を選んでたら突然従業員が銀色のドアから顔を出し「定員は二名様です」と言われた。するとワンちゃん村役場は「ひ、ひとりは見ているだけなんですぅ!するのは二人ですぅ!」と言う。こいつはアホか。ていうか誰と誰がプレイして誰が見てるってんだよ。あたしが恥ずかしいじゃん。「とりあえず出ましょう」と菜摘と村役場を引っ張って外に出る。
 「きっとこの辺はどこも断られるよ。追加料金払うとか、交渉してもいいけど面倒臭くない?いっそあそこでいいんじゃない?」と提案する。ふたりは知らなさそうなのでタクシーで案内する。「狸穴坂下った辺りで」と運転手さんに言えば、どこへ行くかわかってしまうようなものだ。六本木のそこはその手の人種にご用達なホテルだから複数で入れる。受付の女性も黒服に蝶ネクタイの従業員さんも慣れている。
 気に入ってる部屋は満員だった。あまり好きじゃない岩窟王の部屋に入る。ここは天井も壁も岩っぽくボコボコしてる。あたしはベッドの上に立ってお客さんを踏む際に、頭をその岩にぶつけ血を滲ませた記憶があって好きじゃないのだ。
 三人でやるのはマヌケだった。この場合は菜摘が仕切るべきなのだが、あまり手順がよくなくて素人臭かった。ワンちゃん村役場は気の弱いマゾだと聞いていたが、あたしから見たらただのエゴマゾだった。アレもコレもしたいと思ってる癖に、口に出すのが恥ずかしいか面倒だかの理由でずっと無言。アレとかコレだって大したイマジネーションも感じられないのような、ごく普通な性行為なのだ。イチャイチャするのを嫌がらない女を金で求めているだけだ。リアルな奥さんとか恋人とかコミュニケーションの必要な関係では、そういうわけにはいかないのだろう。あたしたちは貰えるものが貰えれば全然構わないのだけど、男性のこうした気弱さというか傲慢さを垣間見ると世を諦めたみたいな境地になる。
 ワンちゃん村役場を駅で見送ってから菜摘と少し飲みに行った。最近は青森の実家に帰ってお見合いをしたらしい。相手も東京で仕事してるひとだからこっちでも会う予定だと言ってた。気に入ったのかどうかは不明だが、まあ適当な感じなのか繋げておきたい感じだった。そうだよね、年取るからね、不安だよね、みたいな話に落ち着けて彼女とは別れ帰宅した。
 家について鏡を見た。舌のキノコの成長具合を確認する。ばらばらに伸びている。眉毛を切る用の小型挟みでちょっと切ってみた。エノキタケみたいなのがぽろぽろ落ちる。ああ、あたしもどうなっちゃうんだろうなと少し沈んだ気分になる。
 落ちたキノコを片付けなきゃと充電式掃除機を取りに行った。薄暗い部屋の床を掃除しようとしたとき、異様なものを見た。親指サイズの変なものが床にいる。屈んで目を凝らすと、それは人型をしている。皺くちゃの老人顔をした微細なもので白い三角帽子を被り緑色っぽい服を着てる。そいつがあたしの舌から落ちたキノコを腕いっぱいに抱えていた。
 「何見てんだよ。捨てるんなら貰ってもいいだろ」とその皺くちゃな小人は高い声で喋った。




 ※これは完全なるフィクションです。
 



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舌にキノコが生えた 6

 通院日。特に体調は悪くない。むしろテンションが上がり気味で、生き急いでいるような焦燥感がある。
 ヒヨコ(大久保で自費診療で変な治療する医者)は「最近、元気なんじゃない?君は」と言う。「元気というか焦ってる感じ」とあたしは言う。
 「フッフッフッ、PRP仕込んどいたからね、君の舌に」としたり顔。「要するに血小板を濃くしたやつが入ってんのよ、成長因子だからさ、君が鬱だろうが死にたかろうが、舌は若返り続けて元気に動き回りたがるわけ。僕の学説、舌と能の機能連結ってのだけどね、それも近々立証できるかもなあ」と訳のわからないことを喋ってる。
 面倒なので口を挟む。「でまたキノコが密生してきたからカットしてくれますか?」と。ヒヨコはつまらなそうにメスを持ち出してくる。あたしが口を開け舌を思い切り出すと、何の躊躇もなくキノコカットを始める。「これ抜かない方がいいからね。たまにカットしてりゃいいよ」と言う。エノキタケの小さい版みたいなのがぽろぽろ落ちる。痛くも痒くもない。
 すると突然、携帯電話がブルブルした。キノコカットも終わったようなので電話に出る。
 「ルキ?今へーき?前にちょっと話したワンちゃんが、私とルキと三人でやりたいって言ってんの。どう?」このアニメ声は菜摘だ。馬鹿っぽい声に反し菜摘はラテン系の顔した美人だ。身長は155cmと小柄だがボリュームがあって、トランジスタグラマーとかいわれる女だ。
 「つーかさ、ワンちゃんて何?吉川んとこの客?」と聞く。客に愛情もった呼び方すんじゃねーよ、この女は客のいいなりになってんのか、客なんかクソ1、クソ2とか分類しとけばいいんだよ、と口には出さずにプレイ日のすり合わせをして電話を切る。吉川ってのは変な嗜好を持つ客相手に女を派遣するやつで、麻布に事務所を持っている。あたしはポン引きヨシカワと呼んでいる。キャバクラの仕事に疲れてた菜摘をこっちの世界に引き入れたのはあたしだ。

 菜摘とは旧い付き合いだ。10代の頃に撮影会で会ったのが最初。井の頭公園だった。撮影会に出るのは、アイドルもどきだったり女優の卵だったり、言うなれば芽の出る予定は皆無の、垢抜けない若いだけの女たちだ。オタクっぽいアマチュアカメラマン相手にポーズを取って四方八方から撮影されるのが仕事。この日も10人くらいの女がミニスカートや水着じゃねーかそれ、みたいな服を着て嬉々として参加してた。
 昼休みは公園近くのお好み焼き屋へ連れてかれた。主催者のオッサンは、若い女の子はキャッキャッと楽しそうに仲良く昼ごはんを食べるものだと決め付けている。だから狭い店内にブロイラーの如く押し込まれ、ベルトコンベアーで回ってくるかのようにお好み焼きとオレンジジュースが支給された。あたしたち女が仲良い訳などありえない。腹の底で思ってることは三つの言葉だけだ。ブス、デブ、死ね、って三つ。
 食事時は最大の危険性がある。「あ、ゴメン!」といってソースやマヨネーズを隣の女の衣装にこぼそうとするなど日常だ。なので適当な距離を保ち恨まれないようにするのが鉄則。
 あたしの皿にも小型の冷えたお好み焼きがやってきた。思わず「ビールもなくてこんなもん喰えるか」と呟いた。すると隣から「だよね~、オレンジジュースとかふざけてるよね」と返ってきた。それが菜摘だった。意気投合して撮影会が終わったら飲みに行く約束をした。
 夕方に終わって着替えたらあたしも彼女も地味なジーパンTシャツ姿で笑った。これならオタクカメラマンたちにバレそうもないねと、公園内の寂れた売店兼飲み屋みたいとこに入った。池を眺めながらチューハイ飲んだ。
 彼女は地方出身者で専門学校行きながら女優を目指してるという。「女優になる専門学校なんてあんの?」と聞くと、違うらしい。デザインだかカラーコーディネートだかをやってるそうだ。ふ~ん、と聞いてたが段々酔いが回って、彼女の夢などどうでもよくなってきた。結局、吉祥寺の街へ繰り出しタイ料理屋やハーモニカ横丁のバーやらで飲み続け、その日のギャラ以上の金も使ってしまった。
 菜摘は女優になることは早々に諦めたらしい。専門学校出てからもインテリアなんとかやスピリチュアルなんとかの勉強をして、夜は自宅マンションの最寄り駅にある立川のキャバクラで働いてた。
 あたしが出るライブハウスにもたまに遊びに来た。帰りに飲みに行くと「ルキはいいよね。やりたいことがはっきりしてるし。でもお金って大丈夫なの?」と言う菜摘は肌が荒れて目の下には灰色のクマがあった。「あたしはフリーのバイトやってんの。リスキーだけど水商売よりは金になるし、夜遅くまで濃い化粧しなくてもいいし」と言うと食いついてきた。それであたしの客の中でも楽なやつを数人紹介した。綺麗なおねーちゃんなら特に難しいことを求めず、本番もせず金払いがいい客。そしたら味を占めたのか、菜摘はあっという間にこっちの世界のひととなった。今ではあたしに三人プレイの依頼までしてくる。
 来週の金曜か。久しぶりだなと思った。





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舌にキノコが生えた 5

 一瞬怯むお役人さま。「舌どうしたの!」と驚きの声を上げる。あたしは「安全で感染もしないと医者のお墨付きだから大丈夫です」と言う。

 今日のお客さんも歴史に造詣が深いというか、虐げられた過去の民衆話に劣情が刺激されて、それが性癖化しちゃったひと。小学校の歴史の時間にはムラムラして困ったそうだ。結構このパターンは多い。

 この人と会うときは白装束を着る。大学病院の売店で買った手術用浴衣みたいなの。和風の汚いホテルを好む。こういうとこはおばちゃんがお茶や塩羊羹を持ってきて、あきらかに普通のカップルじゃないあたしたちをじろじろ見るから面倒臭い。
 それで白装束姿のあたしをお客さんはマリアと呼ぶ。隠れキリシタンの娘だそうで、教会に熱心に通うようなキャラクターになっている。男は踏み絵を出してきて言う「一瞬踏めばいいのだ。お前の信仰が汚されるわけではないだろう。最後の慈悲だぞ!」と。
 ああそうですか、と踏んでしまいそうになるがそれはいけない。「お役人さま~、ご勘弁を!マリアはイエズスさまを裏切れないのです!」「おぬし、江戸幕府に盾突くつもりか!おなごの分際で。それならば覚悟の上であろうな」と、あたしの髪を握り引きずり、股間の前へあたしの顔面を持っていく。
 いつものパターンだ。それで口を開けたら↑のシーンになった。「舌どうしたの!大丈夫?」と本気で心配しているみたい。「全然大丈夫なの。続けてください」
 役人さまは戸惑いながらもあたしの髪を握り頭を抑え口内へ参上する。心なしか半分萎えているような。でも2、3分で徐々に高まってきて、ぎりぎりになる頃外された。
 おもちゃの短刀を渡される。刃を押すと引っ込むやつ。「自決しろ」と言う。「はい」と応え白装束の前をはだき、腹に刺した真似をする。ちょっと簡単にやり過ぎたかもしれない。「ううう・・・イエズスさま~お側へまいります~」と苦しんでる様子を見せると、お客さんは目をぎらぎらさせている。「マリアはそのあと真っ二つにバッサリ斬られてしまうのである。」と何故かナレーション風な声音に変わり、お客さん的な最高潮に達したらしい。床にのたうちまわるあたしに精をぶちまけて終了。髪に付かなくてよかった。

 舌はまた若干キノコが生え始めている。手術後の抗生剤が効いてた頃は無くなってたけど、薬を止めたら復活したらしい。エノキタケの凄く小さい版。特に害はない。



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