月が丸い

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今から奥沢で美女ばかりの日本酒会。今日は月が丸い。

マリア・ブラウンの結婚

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すごい!痺れた。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの『マリア・ブラウンの結婚』。
私の知らない名作がまだまだある、と未来も楽しみになった。ファスビンダーの名は耳にしたことはあるけど、観たのは初めてだった。
前半は演劇的な手法が鼻について、もっとナチュラルにやってくれないもんかなと思っていた。ストーリーは第二次大戦後のドイツで、運命に振り回された女性のしたたかな生きざま。松本清張って感じ?愛まみれの成り上がり?あまり得意でないジャンルのメロドラマだ。
でも製作は1979年。ファスビンダーは33歳だったはず。老年期の監督が若いおねえさんを撮ると、こんな感じかも。オヤジ臭い女像をよく作ったと思う。
ただイントロダクションの演出とエンディングの鮮やかさに痺れてしまった。ものすごくセンスが良く、色も音も風景もこれ以上のものはないと思えた。そこだけが血の濃い若さを吹き上げていたように感じた。
まだ他の作品も公開中らしい。観に行こうと思った。

小さな花

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ベランダからロフトを見上げたとこに花を置いた。
小さくてわかりにくいから派手な色にした。昼間は日があたるので良さそう。

ポトスの引っ越し

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ちりちりフリルのポトス。ロフトスペースへ引っ越した。実はこれ、もともとロフト用に買った。
まだ家を設計中の頃だった。私は空中で寝たいという願望があった。以前の古い家でも押し入れをオープンにし壁と同じ漆喰ペンキを塗ってベッドにしていた。天井も抜いて高くしてペンキを塗った。梁は剥き出し。古い柱は蜜のような樹液がたまに落ちてきた。木は柱になってまで生きてるんだと感動した。
そんなことを設計士さんに話したら、結構面白がって私の思い描くスペースを設計してくれた。曲を作るのと同じような感じだった。イメージを具体的にあらわしていく作業。
もちろん私がお金を出せるわけはない。土地の決まりで母の希望だった三階は建てられなかった。屋上作っても飽きて利用しなくなりそう。だったら二階の私のとこ、中二階みたいなスペース作れませんか?と提案しやすくなった。ただあくまでも屋根裏収納スペースという前提なので窓や高さの規制はあった。
それで設計が決まり進んだ。私的には押し入れよりは良ければいいぐらいだった。
建設中はメジャー片手にいろんなお店に行った。でも風水ではロフトで寝るのは最悪と言われている。気が溜まりやすく、ひとが荷物化してしまうと。
私はそんなこと気にする人間ではないが、ちょっとでもマシにしようと考える。気がありそうなもの置けばいいんじゃないか、だったら生き物。金魚は死んだら可哀想だし、植物か。とホワイトセージの苗を買いに行った。浄化作用が強いと聞くから。
するとたまたま見つけた植物屋さんが「震災のあとはいっぱい枯れたわよ。可哀想だけど私の為に生きてエネルギーをくれたの。お部屋に絶対植物は必要よ」と力説された。そしてホワイトセージは庭に植えた方がいいと言った。部屋は観葉植物だと。ロフトだったらこのポトスがおすすめだと言われた。
それでまだ家の基礎もできてない頃にポトスを買った。私は観葉植物なんて育てたことない。オッサンの応接室みたいで嫌だった。花にも興味ない。食べられる野菜や果物しか意味がないと思う人間だった。ポトスに慣れなきゃと思い早々に買ったのだ。
近くで見ると意外に可愛く愛着が生まれた。家ができても、ずっと見ていたくてロフトではなく部屋に置いた。違う観葉植物も増えて、ベランダで花まで育てるようになった。
そして年末も近付いた今、ようやくポトスの本来の役目を思い出す。ロフトに引っ越してもらった。しょっちゅう太陽にあてることを約束して、寝るときも癒してもらうことにした。
空中スペースにちりちりポトスは定位置だったんだと置いてみて気付いた。