ライブ終了

『黒うさぎ』レコ発ライブはおかげさまで無事に終わりました。
お越しいただきました皆様、誠にありがとうございました!

1時間ちょっとのひとときでしたが、皆様と一緒に過ごせて幸せでした。拍手もいただいてとても胸にしみました。
私の子供である曲たちも大変喜んでいたようです。
お一人お一人ともっとお話したかったのですが、慌ただしくて申し訳ありませんでした。
またお目にかかれる日を目標にがんばってまいります。
どうぞこれからもよろしくお願いいたします!

イコール

IMG_20151029_094935.jpg
おはようございます。
本日はライブです!
『黒うさぎ』リリース後、初めてのフルバージョンライブです。

昨夜の夢は、
「あ~、明日はついにフルマラソンだ~、どうしよ~」というものでした。
絶望しながら起きて喜びました。
似て非なるものですが、ライブでよかった!走るよりも100倍は楽しめます。

気合いを入れてがんばります。

ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』が大好きなのですが、その中で惹かれた台詞があります。
流行脚本家のギルが1920年代のパリへタイムスリップして、憧れのヘミングウェイに会うシーン。
安っぽいドラマの脚本ではなく純文学を書きたいと思っているギルは、密かに小説を書いていて、それをヘミングウェイに読んでくれないかと頼みます。
すると即、
「君の小説は不快だ」
と言われます。
ギルは半笑いになりながら、
「まだ読んでもいないのに」
と言います。するとヘミングウェイは、
「読んで下手だったら不快。上手かったら嫉妬して不快」
と。

このシーンは爆笑しました。天下のヘミングウェイであるとか、無名の若手であろうが心の中は関係ない世界です。矮小な心が作る嫉妬や不安があるものだと思いました。

私もそんな小さな人間です。日々つまらない心と闘っています。

それで思い出すのは姫野カオルコさんの小説『リアル・シンデレラ』。
これは嘘臭いシンデレラストーリーを嫌う女性ライターが長野の諏訪へ、ある人物について取材しに行く話です。それは現代のシンデレラともいえるひとりの女性(おばあさん?)で、一般的な価値基準からすると不遇な人生を送った人です。
病弱で綺麗な妹と比較され冷遇されながら過ごした少女時代。長女で家業の旅館を守る為、結婚し迎えた夫は使用人と浮気し、その女が表向きの女将になり彼女は小さな離れに住まいみすぼらしい服で働く毎日です。
しかし鈍感なのか足りないのか、彼女は全く傷つく様子はありません。常に揺らがずマイペース。
その秘密は後半に明かされます。
彼女は幼い頃にスピリチュアルな体験をして、ある願い事をしてしたのです。
三つの内、最後の願い事が
「他人に幸せなことが起きたとき、自分もそう感じられるようにしてください」
というものでした。
リアル・シンデレラという由縁です。

私にはとても到達できそうもない境地です。しかしそうなりたいといつも思います。そうでもしなければ本当の心の平安は訪れないだろうと思います。

そんなことを考えながら作ったのが『黒うさぎ』に収録されている、永遠の平等を歌った「イコール」です。聴いていただけたら嬉しいです。

今日は19時開場、19時半開演です。
渋谷O-nestでお待ちしてます!
どうぞお気軽にお越しください。