初スタジオ

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リハーサルしてます。
14日のCUTNIGHTのライブに向けて。曲順どうしようかな。カバーも練習しなきゃ。やることたくさん。
代官山蔦屋書店でやります。ぜひお気軽にお越しくださ〜い!

ソウルガールズ

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実在したアボリジニ初の女性ボーカルグループ「サファイアズ」を描いた作品。
差別の残るオーストラリアでアボリジニア居住区に暮らすヒロイン三姉妹は、カントリー歌手を夢見て地元のコンテストに出場。明らかに彼女らの実力はピカ一なのに、居住区暮らしということで落選してしまう。唯一味方になったのがその時に司会者をしていた男。間抜けな男だがソウルミュージックへの傾倒っぷりは凄まじく、彼女らがカントリーは辞めてソウルをやるならマネージャーをやると宣言。
その後の彼女たちの活躍ぶりが気持ちいい。しかし時代は1960年代後半。ベトナムでのアメリカ軍兵士の慰問巡業が仕事になり、悲惨な戦争も垣間見ることになる。
この作品は『ドリームガールズ』とか『Ray』とか所謂大成したアーティストの物語とは少し違う。ある一時に脚光を浴びた女性たちの生き生きとした輝きだろう。居住区の者は人間よりも動物に近いと差別されていた酷い時代に、自らの正しい価値を見い出し、同じ境遇の人々に希望を与え、諸外国にも示すことができた。そのことは世界的なスーパースターになるよりもきっと意味のあることだろう。
彼女たちは今は、アボリジニ社会の為に貢献する機関で働いているそうだ。1月11日よりロードショー。

7番房の奇跡

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韓国で、ものすごくヒットした作品。
6歳程度の知能の父と6歳の娘の話。無実の罪で収監された父ヨングがなんとか娘に会いたくて、娘の方も会おうと頑張る。同じ房の仲間たちと協力しコミカルな展開でやっと一緒のときを過ごすふたり。その様子は子供同士のように微笑ましく、本当の愛とはなにかを考えたくなる。
知的障害だが大切なことは誰よりもわかっているヨングは、周囲も巻き込み温かい涙を誘う。クライマックスは裁判シーン。多くの仲間を得たヨングは無実の判決を勝ち取る為に、質疑応答のトレーニングを積み本番に挑んでいる。でも彼に恨みを持つ者もいて・・・思わぬ方向に進む。
ヨングをやったリュ・スンリョン。マッシュルームカットがそれらしく、言動は知的障害のひとそのもの。本当にそういうひとに見えるから凄い。
ラストに近い辺りで気球に乗るシーンがあって、その時だけ髪が風になびき、普通の正気の男に戻ったかと思わせる一瞬があった。とても素敵だった。そこだけでも観る価値のある作品だ。
韓国映画ではお馴染みの俳優たちの巧みな演技も楽しい。殺伐とした毎日に温かい気持ちになれる映画はいいものだ。