7番房の奇跡

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韓国で、ものすごくヒットした作品。
6歳程度の知能の父と6歳の娘の話。無実の罪で収監された父ヨングがなんとか娘に会いたくて、娘の方も会おうと頑張る。同じ房の仲間たちと協力しコミカルな展開でやっと一緒のときを過ごすふたり。その様子は子供同士のように微笑ましく、本当の愛とはなにかを考えたくなる。
知的障害だが大切なことは誰よりもわかっているヨングは、周囲も巻き込み温かい涙を誘う。クライマックスは裁判シーン。多くの仲間を得たヨングは無実の判決を勝ち取る為に、質疑応答のトレーニングを積み本番に挑んでいる。でも彼に恨みを持つ者もいて・・・思わぬ方向に進む。
ヨングをやったリュ・スンリョン。マッシュルームカットがそれらしく、言動は知的障害のひとそのもの。本当にそういうひとに見えるから凄い。
ラストに近い辺りで気球に乗るシーンがあって、その時だけ髪が風になびき、普通の正気の男に戻ったかと思わせる一瞬があった。とても素敵だった。そこだけでも観る価値のある作品だ。
韓国映画ではお馴染みの俳優たちの巧みな演技も楽しい。殺伐とした毎日に温かい気持ちになれる映画はいいものだ。