あの巨匠の遺作はSFだった

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本日三本目に観るのは、『神々のたそがれ』。2013年に死去したアレクセイ・ゲルマンの遺作です。

ソビエト連邦成立以降の実際の歴史的事象を題材にしてきたゲルマン監督作品としては、かなり意外に感じるSFです。

でも実は構想には35年、製作には15年掛けてきた渾身の遺作でです。
ストルガツキー兄弟によるベストセラーSF小説『神様はつらい』を読んで、自身の監督第一作目の原作にしようと思ってたそうです。

社会情勢により映画化は実現できず、やっと作れたけれど撮影後半で亡くなってしまったとのこと。

同小説が初めて映画化されたのは『惑星アルカナル』。原作者はゲルマンを監督に所望したとされるけれど、ドイツのペーター・フライシュマンが作ったという話もあります。

時間も事情も重ねて、やっと完成したこちらの作品、とても楽しみです。

パリ壊滅作戦

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次に観るのは、『パリよ、永遠に』。

第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツ占領下のフランスで、美しいパリを許せなかったヒトラーが「パリ壊滅作戦」を実行しようとしていた史実があるそうです。

その、とんでもなくふざけた事態を救った一人の男の話が、この映画です。

監督・脚本は『ブリキの太鼓』のフォルカー・シュレンドルフです。2014年に公開となった『シャトーブリアンからの手紙』もナチス占領下のフランスを舞台としたもので、無実の人々が処刑されるシーンの静寂さが心底恐ろしい作品でした。

この新作はまた少し趣向が違うようで、スリリングさやウィットに富んだ駆け引きなども楽しめるようです。

仏独の和解をいつもテーマにしているシュレンドルフ監督。今回はどんな風に見せてくれるか、非常に興味深いです。

期待のジミヘン映画

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こんにちは!

今日も元気に映画を観てます。
これから鑑賞するのは『JIMI 栄光への軌跡』です。

ジミ・ヘンドリックスの伝記ものですが、ロンドンでの衝撃的なデビューを果たし人生を変えた、1966年と67年の2年間にスポットを当て、濃密な人間ドラマに仕上がっているそうです。
知られざる苦悩と、彼を支えた女性たちとの秘められた物語が中心になっているとのこと。

ヒップホップ・ユニット、OUTKASTのアンドレ・ベンジャミンがジミヘンを演じています。

監督・脚本は『それでも夜は明ける』でアカデミー賞最優秀脚色賞を受賞したジョン・リドリー。
音楽映画としても、ヒューマンドラマとしても注目したい作品です。