おはよ!

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昨日は楽しいレコーディングでした。
今日は一日スタジオです。がんばろう。
朝一番のスッピンで失礼!

ジャ〜ン!

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血液検査に行った。
何故って、それは禁酒効果を見たくて。
次の日曜で三ヶ月一滴もアルコールは摂取していないことになる。
そして結果は写真の通り。そーゆーことに心配のないひとには、それがどうしたって感じでしょうが、酒飲みにとっては非常に重要。
私は血液検査するたび、即γ-GTPの数値に目がいく。お酒を飲み始めた頃に初めての検査で104だった。少し控えて(前日飲まない程度で)検査すると80くらい。一番酷いときは検査しない。だって怖すぎる。きっと1000とかいってそうだ。アル中はそれ位いくらしい。
ちなみに正常値は男性70まで、女性35まで。ありえません。そんなのドコぞの聖人でしょうか。出家してきたとか、ルルドの泉でも被ってきたんでしょうかと疑いたくなる。
ふんふん、でも私だって三ヶ月禁酒した奇跡の聖人なのでγGTPは20なんですのよ〜。嬉しい。
あ、ほかの数値も全く問題ないです。それは前から大丈夫なので特に面白くない。
お医者さんからは「もう少し太れるといいね」と言われた。重々承知しておりますので「そうなんです。がんばります」と言っておいた。

ひとりの炭坑夫の記憶が世界のアートになる。

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次に観たもの、『坑道の記憶』という日本のドキュメンタリー作品。
日本一の石炭生産地、福岡県・筑豊に生まれた山本作兵衛さんは7歳から炭坑に入ったそう。貧困の中での厳しい仕事、その記憶を晩年になってから絵に描き始めた。決して上手い訳ではないが自身の見てきたもの、体験した感情が乗った作品は素晴らしい。
本人としたら日記的なもので、地元の図書館に寄贈する程度のものだったのだが、なんとユネスコの世界記憶遺産に登録されてしまった。これは日本初のことだ。ちなみに他に登録されているものといえば「アンネの日記」や「ベートーベン交響曲第9番の自筆譜」など怱々たるもの。
炭坑が盛んだった頃の映画も観てきたが、なかなかリアルなことはわからない。なんか苦しそうだなって感じだった。
このドキュメンタリーは、より炭坑というものや、作兵衛さんの生きた時代、あまり知られてない日本の過去の1ページが少し理解できる。興味深い時間だった。

広告の力が歴史を変える瞬間

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今日観たもの、チリの大ヒット映画『NO』。凄いおもしろかったなぁ。
ん?これはドキュメンタリー?みたいな質感のフィクション。でも実際の出来事をモデルにしている。1988年、独裁政権下のチリが舞台。ピノチェト将軍率いる軍事独裁政権に対する国際批判の高まりの中で、信任延長の是非を問う国民投票が行われる。ピノチェト支持派「YES」と反対派「NO」の決戦なんだけど、この作品で焦点を当てているのはテレビのコマーシャル。支持派と反対派は一日15分のPR放送できることになっている。
政権が対外的に平等をアピールする為の出来レースであるのはミエミエだが、ひとりの若き広告マンが奮闘し、かっこよくポップで民意を掴むコマーシャルを作り、国の在り方を動かしてしまう。キツい歴史の体験者に許し難いと批判されたり、体制に脅され家族も危険に晒されながら、楽しいCMを作り続ける姿に感動した。
確かに、辛い不幸な事実だけを訴えてもひとの心は掴めない。素敵なモノだったり、笑顔だったり、笑いや踊り出したくなるようなリズムを、入れ込む技は必要なんだなと納得した。
これはオススメ度高いです。(山田ルキ子)

ローマのフツーの人々

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さっき観たもの、『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』というイタリアのドキュメンタリー。
これは無機質な環状線の周辺に存在する何でもないものを追った珍しい作品。でも何故かヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞するという、とんでもない快挙を成し遂げた。
フツーの人々を追っているとはいえ、そこはイタリア。椰子の木の音をヘッドフォンで聞いている植物学者やゴールドのバスタブを所有する没落貴族、ボケたお母さんと暮らす救急隊員、噂話大好きな女性の車上生活者など、かなり個性的な方々が登場する。
日本にもこういうひといるかもと思えたり、フツーの住宅街ってイタリアでもダサいんだなあと感じたり、なかなか見ることのないリアルな世界だ。
一見の価値はある面白い作品。