ハンパなわたしで生きていく。
『イーダ』はモノクロの静謐な作品だった。悲惨さが爆発するというより土地に深く沈み込むような、悲しいものだった。ポランスキーともイエジー・スコリモフスキーとも違うが、ポーランドらしい心地よさは似ている。いい作品だった。
そしてこれから観るのは、『フランシス・ハ』。この作品も、CUTのまだ誰も観てない映画特集で私が書かせて頂いた。『イカとクジラ』のノア・バー厶バックの作品。彼はウェス・アンダーソンの仲間でアンダーソン作品にも関わってきたひと。だからなのか、新しい映画を作るひとらしいビジュアルの斬新さと、温かなヒューマニズムに溢れていてとても素晴らしい。この『フランシス・ハ』はちょっと痛いガールズ・ムービーだと予想していた。果たしてどうだろう。楽しみ。