フルモンティ女性版!

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さっき観たもの、『ママはレスリング・クィーン』というフランス映画。 
よかったなあ。感動してしまった。写真通りに軽いコメディなんだけど、ワケありなスーパーのレジ係の女性たちがレスラーになる話で、キラキラしていた。『わたしはロランス』の美しい母役だったナタリー・バイが宙を舞いワンダーウーマンになって戦う姿が凄かった。このひとってゴダールのミューズだったひとだよね・・・と一瞬目を疑う。
いやしかし非常に痛快な作品だった。

マンゴーミルクレープ

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『クライマー パタゴニアの彼方へ』は登山ものとしては音楽が派手でポップ。宣伝の方に伺うと「レッドブルだから」とのこと。確かに天才クライマー(結構イケメン)の帽子にはレッドブルのマークがあった。選手としての彼のスポンサーで今回のドキュメンタリー映画の提供もしているようだ。
レッドブルの思い出といえば、遥か昔にタイへ一人旅した帰りの飛行機の中。二週間近くの道中は全く元気だったのに、帰るとなった途端お腹の具合が悪くなった。タイの菌にはタイの薬といわれていたけど、生水も屋台もビニール袋ジュースにも当たらない頑強な胃腸の私が薬屋さんに寄るのは、ビールを買うときのみ(冷えたビールは何故か薬局で売っていた)。タイの正露丸みたいなのを購入することはなかった。
飛行機の中でもワインをおかわりして、タイ料理の機内食はデザートまで完食した。しばらくして本格的にヤバいと思い、隣のタイ人の男性に「お腹痛いのだけど薬持ってないですか?」と聞く。なんでだか知らないが、その頃は現地のひとと簡単な会話ができるようになっていた。その人は持ってなかったがキャビンアテンダントの女性に伝えてくれた。そしたら変なタイの薬を一週間分くらいとレッドブルの粉末を持ってきてくれた。この粉は何?と隣の男性に聞くと「これはタイで流行ってるジュースで元気になる」と言っていた。つーか私はワインやビールをガンガン飲んだ後なので、ジュースは必要ないな〜という感じで薬だけ飲み、粉末ジュースは持ち帰って帰国後しばらく経ってから飲んだ。まずかった。でも元気になる気はした。
そんな思い出に浸りつつ、今はドトールにいる。17時から24時までスタジオ。その前におやつ。マンゴーミルクレープがあった。新作っぽい。
ミルクレープは一枚ずつ剥がして食べるのが正式な食べ方だと私は信じている。だって縦にフォークを入れるとあっという間に終わってしまう。一枚ずつだと幸せが随分長引くのだ。
このマンゴーバージョンはみじん切りのマンゴーが挟まってていい。フルーツ系風味のおかげで「ミルクレープってクリームばっかでちょっとウッとする」独特の瞬間がない。
また馬鹿みたいな食い物話を延々としてしまった。頑張ろう。

そこに、まだ見ぬ世界があるから。

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『2つ目の窓』は素晴らしかった。河瀬直美という才能の凄さを見せつけられた。奈良や森、田舎の風景なんかが河瀬作品のイメージだったが、今回は海。神秘的な場所でのヒューマンドラマは、日本的でもある。世界にもアピールできる土着性は厭味でもなく、あくまでナチュラルだった。今後、更に贅沢を言わせてもらえば、東京や大阪などの雑多な都会に存在する土着性や、デジタルな面白さなんかも入れ込んでほしいなと勝手に思う。
そして今から観るものは、『クライマー パタゴニアの彼方へ』。命繋と素手だけを頼りに、難攻不落の頂きを目指す天才を描いたドキュメンタリー。楽しみ!

そして、命は繋がっていく

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『毎日がアルツハイマー2』は明るい感じのドキュメンタリーだった。親の介護という重いものがテーマだけど、作品として皆と分かち合う機会が増えるのは、いろんなひとの助けになると思った。
今日、これから観るのは河瀬直美監督の最新作『2つ目の窓』。毎度話題になる河瀬作品、今回も楽しみ。

この家族に希望をもらう。

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『クィーン・オブ・ベルサイユ 華麗なる大富豪の転落』はコミカルだがシビアなものだった。夢のような生活にも落とし穴はある。悲観主義は楽しくないけど、お金があったとしても単純に贅沢を極めるのは今の時代、危険だと思える作品だった。
本日最後に観るのは『毎日がアルツハイマー2』。
これは認知症の母との日々を関口祐加監督が映像に収めたもの。YouTubeに投稿し、それをまとめたのが2年前の前作。そして今回はセカンドステージへ進んだ母の認知症に向き合って、最終章をハッピーに過ごすヒントが描かれているという。なかなか凄い内容だが、明るくポップに表現するあたりが素晴らしい。楽しみ。