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さっき観たもの、『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』というイタリアのドキュメンタリー。
これは無機質な環状線の周辺に存在する何でもないものを追った珍しい作品。でも何故かヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞するという、とんでもない快挙を成し遂げた。
フツーの人々を追っているとはいえ、そこはイタリア。椰子の木の音をヘッドフォンで聞いている植物学者やゴールドのバスタブを所有する没落貴族、ボケたお母さんと暮らす救急隊員、噂話大好きな女性の車上生活者など、かなり個性的な方々が登場する。
日本にもこういうひといるかもと思えたり、フツーの住宅街ってイタリアでもダサいんだなあと感じたり、なかなか見ることのないリアルな世界だ。
一見の価値はある面白い作品。