何度でも立ち上がる

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『her 世界でひとつの彼女』は予想通りに面白かった。オレンジがテーマカラーなのだけど、光を含んだ優しいパウダーカラーのような彩りで作品に合っている。
人口知能のスカーレット・ヨハンソンの声は生々しい。デジタルとは真逆の彼女をキャスティングしたところが成功の鍵だったと思われる。
そしてこれから観るもの、『ネクスト・ゴール! 世界最弱のサッカー代表チーム0対31からの挑戦』。2009年に発生したサモア沖地震により、大きな被害を受けた国、アメリカ領サモア。そこのサッカーチームは10年以上に渡り世界最下位であるという。その超アマチュア集団が新しいオランダ人監督の出現から初勝利を目指し、魂と誇りをかけて試合に挑む。熱そうなドキュメンタリー作品だ。元気になりそう!

声だけの君と恋をする

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これから観るもの、『her 世界でひとつの彼女』。スパイク・ジョーンズ作品。
これ、かなり話題作。試写も入れないひとがいる模様。
人口知能の彼女と声だけで恋愛する話。スカーレット・ヨハンソンは声だけでローマ国際映画祭最優秀女優賞を受賞した。
ラブラブ幸せな感じで楽しみ!

何故、解放したか

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『オールド・ボーイ』を観た。パク・チャヌク監督の名作として知られているが、なんと今回はスパイク・リーがリメイク。もともとは土屋ガロンと嶺岸信明による日本のコミックをベースにしている。
スパイク・リーのハリウッド版ではジョシュ・ブローリンが20年もの間、監禁されるジョーを演じている。結末が韓国版とは違うような・・・観てのお楽しみです。アメリカならではのディテールの違いも面白い。オリジナルのファンの方も納得するだろう力作。

魂を癒す旅

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昨日の夜に観たもの、『リアリティのダンス』。アレハンドロ・ホドロフスキーの23年ぶりの新作。
DUNEのドキュメンタリーを観たばかりで、これも早く行きたかった。
85歳とは思えないパワー溢れる作品だった。落ち着くとか隠居するとか、全く違う世界にいる85歳だ。軍事政権下のチリにいた自身の幼少期を描いている。元オペラ歌手の母は喋る台詞が全部メロディになっていて、いちいち笑えた。めちゃくちゃな父親は独裁者イバニュス暗殺の旅に出る。記憶をなくしてフリークスのベッドで目覚めるとこなど、『エル・トポ』を想起させる。
宗教と政治と哲学、現実と空想は入り混じる。独特のファンタスティックな映像にやはりアートな匂いを感じた。

生命のつながりに起きていること

『あいときぼうのまち』は原発をテーマにしているけれど、ヒューマンドラマとしても素晴らしい。四世代にわたり原子力に振り回され、人生を変えざるを得なかった福島のひとたちの痛み。ストーリーが巧さ。素人っぽい出演者の垢抜けなさもリアルでよかった。
そして今、観たのは、『みつばちの大地』。世界のみつばちの生態系が崩れてきている様子を、最新技術を駆使したマクロ撮影で描いたドキュメンタリー作品。スイスのイフホーフ監督がナレーションもしている。
みつばちの巣の中の映像もさることながら、人為的養蜂やモンスター的新種が出現する恐さも見た。とても興味深い作品だった。