故郷よ

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イスラエルのミハム・ボガニム監督の『故郷よ』を観る。
チェルノブイリ近郊の立入制限区域内で撮影されたフィクション。
原発事故から10年後、どう変わって行くのか、アイデンティティでもある生まれ故郷を一瞬にして奪われた人々のドラマが描かれる。
黒い雨が降った日に花嫁だったヒロインは、チェルノブイリツアーのガイドになっている。原発技師だった男は精神が病んでいる。その息子は検閲から逃げて廃墟で父を捜す。
突然現れる野生馬の集団。廃墟に住み着く難民たち。区域内で原発のあと処理をしたり、食堂で働いたり普通に生活するひとたちもいる。避難せずに健康に暮らしているひともいる。防護服の観光客の前を、現地の金髪の少女が楽しそうに走り回っている。
不思議な世界だった。放射能って見えないんだと改めて思う。美しい土地がそのせいで、なんの音もない無に変わったのは確かだけど、命は確かに存在している。
しかし希望とは程遠い。福島の姿が重なってしまう。まだ日本は解決もせずにほったらかし状態だ。未だに原発を推進するひとたちがいることは信じられない。
チェルノブイリからもヒロシマからも、もっと学ぶべきだったと思った。そんなことをまた思わされた作品だった。

目に雨が降ってくる

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今日は曇り。
朝走ったあとに寝転んで上を見てたら、ぽつぽつと降ってきた。そのときの写真。
冬枯れの木は痩せて健気だ。