2012年11月17日 09:25
カテゴリー: 日記
退廃的になるのは難しい。
衰え廃れなければならない。ということは栄光がまずなきゃ駄目だ。始めっからデカダンだと言っても成立しない。ただ、こじんまりしてるだけだ。
あとお金がたくさんないと退廃っぽくない。朝からシャンパンの栓を抜いたり、賭け事をしたり、すぐ捨てるものを高額で買ったり、美男美女と戯れたりしなければならない。出来るだけ意味のないことにエネルギーを注ぎ、他人からも明らかに馬鹿だと思われるくらいの資金が必要だ。
それと神の存在もなきゃ駄目だ。なにかの宗教でも信じてるセオリーみたいのでもいいが、絶対的に自分を支配しているもの。その大きなものから離れる罪悪感こそ大事。退廃になる。「ああ、自堕落で駄目になってるな」とか「まあ、それもいいや、こうなったら堕ちるとこまで堕ちてやる」と少し痛みを伴いながら贅沢する方が、デカダンっぽい。
日本のように基本、無神論だと困る。お正月やクリスマスなどのイベントで、神様がいきなり出てくるだけだとあまり自分の本質と繋がった感じがしない。自堕落になったところで、大いなる存在に反してる背徳感がない。だらしないだけだ。
退廃的になるのはハードルが高い。
2012年11月16日 09:34
カテゴリー: 日記
私のローテーブル。ガラス板が嵌め込みのものなんだけど、割れてる。下に入れたカード類は日焼けして色褪せている。
アジアンなものが好きだった頃に手にいれたもの。インドネシア製で茶色の木目調だった。
ある時、部屋中のものを真っ白にしたい欲求にかられた。ペンキで天井も床も壁も塗った。ミニコンポも椅子も塗ったので、テーブルだけ塗らないのも変だし、当然のように白く塗った。
その名残がこれ。コーヒーや赤ワインをこぼす度に汚れる。拭いても取れなくなって、いつか塗り直そうと思ってるうちに、まあこれもいいやという気になった。見ようによっては風情がある。
ガラス板が割れたのは上でアロマランプを使ったとき。当時は蝋燭でオイルを温めるものが主流だった。でも熱に耐えられなかったのか、テーブルのガラスがパリンと割れた。物凄くびっくりした。
新しいガラス板を入れようと探した。テーブルを買ったお店にも聞きにいったけど、そんな前のものは取り扱ってないそうだった。インドネシアのものなら粗い造りかもしれないから、サイズを計測しガラス屋さんでオーダーしても、ぴったりにはめるのは難しいだろうと言われた。やすりで削りながらはめることを想像すると、すごく面倒だ。
かといってガラス板ひとつの為に棄てて、新しいテーブルを買うのも抵抗がある。で、そのまんま。壊れた美学だと思い込むようにする。
中に入れたカードは天使や妖精や「ボンジュール」などと今の私から見るとふざけたものの極致。でも心が殺伐として体重が40キロを切っていた時期だった。身長が167センチなのでガリガリだった。馬鹿みたいに甘ったるいものを求めた。濃いココアにマシュマロと生クリーム入れたものとか、優しいだけの浮わついた言葉とか、こういうファンシーなカードとか。
心が中庸になるに従い甘ったるいものは、それほど必要ではなくなる。
テーブルのガラス板の下に入れたカードは何度も夏を越えてすっかり日焼けした。ピンクや赤など鮮やかな色は薄いブルーや緑に変わった。
テーブルを動かす度にカード類は一ヶ所に寄ってしまう。色褪せた天使や 妖精や「ボンジュール」がごちゃごちゃになった。
それも今は面白いと思う。ここ数年の自分の変化というか、全く所有しない自分写真や日記の代わりの感じがする。
2012年11月15日 09:14
カテゴリー: 日記
朽ちるものに興奮を覚えるので、こういうのもある。
ドライの紫陽花にサビのついたアイアンバスケット。両方ともリアルに朽ちてる途中。
紫陽花は初めはピンクや紫色っぽかったけど、今やサンドベージュだ。よくあるローズ系ブーケのドライフラワーは甘過ぎるし、ラベンダーだとカントリーっぽくてリラックスし過ぎてしまう。紫陽花がちょうどいい。
アイアンバスケットも入手したときはただ可愛い感じだった。つるの伸びる植物をハンキングして壁に掛けていた。でも水切れしやすくて、植物がかわいそうだった。それで何かを植えるのは止めた。
ベランダに放って置いた。3年くらい雨ざらしにしてたら、こんな様子になった。しばらくぶりに手にするバスケットは「キャ~!素敵」状態だ。干からびた紫陽花と相性がいい。
難点はドライな紫陽花の花びらもアイアンのサビもポロポロ落ちること。しょっちゅう掃除している。
2012年11月14日 14:11
カテゴリー: 日記
『VIVRE SAVIE』、邦題『女と男のいる舗道』のポスター。
主人公のナナちゃんが男の肩越しに煙草を持ってい構図。ルイーズ・ブルックスを真似したボブヘア。背後に昔は最先端だっただろうファッションの女の子が、沢山立ちポーズ取っている。
永遠にお洒落な世界だ。
2012年11月14日 11:01
カテゴリー: 日記
枕元に置いてる盛り塩。
そっち系のひとではないけど。小皿に塩を盛って、壊れたストーンブレスの石で囲んだら可愛くなった。