La dolce vita
- 2012年11月17日 09:25
カテゴリー: 日記
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退廃的になるのは難しい。
衰え廃れなければならない。ということは栄光がまずなきゃ駄目だ。始めっからデカダンだと言っても成立しない。ただ、こじんまりしてるだけだ。
あとお金がたくさんないと退廃っぽくない。朝からシャンパンの栓を抜いたり、賭け事をしたり、すぐ捨てるものを高額で買ったり、美男美女と戯れたりしなければならない。出来るだけ意味のないことにエネルギーを注ぎ、他人からも明らかに馬鹿だと思われるくらいの資金が必要だ。
それと神の存在もなきゃ駄目だ。なにかの宗教でも信じてるセオリーみたいのでもいいが、絶対的に自分を支配しているもの。その大きなものから離れる罪悪感こそ大事。退廃になる。「ああ、自堕落で駄目になってるな」とか「まあ、それもいいや、こうなったら堕ちるとこまで堕ちてやる」と少し痛みを伴いながら贅沢する方が、デカダンっぽい。
日本のように基本、無神論だと困る。お正月やクリスマスなどのイベントで、神様がいきなり出てくるだけだとあまり自分の本質と繋がった感じがしない。自堕落になったところで、大いなる存在に反してる背徳感がない。だらしないだけだ。
退廃的になるのはハードルが高い。