偽りなき者
話題のマッツ・ミケルセンが出てた『偽りなき者』を観る。
ひんやりした空気が流れるデンマークの風景が綺麗だった。小さな町の親密なつながり。私は東京で暮らしてて、そんな近所付き合いとか、幼なじみと大人になっても友情が続いてるなんてことはない。羨ましいとも思う。
でもその反面、村社会の恐ろしさは半端ない。それが『偽りなき者』では描かれる。
幼稚園教師の主人公が性的虐待者として疑われる。嘘を言ってるのは友人の娘で、空想とちょっとしたタイミングが入り交じって発言しただけ。
子供は嘘を言わないと決めつけた町の人々は、寄ってたかって主人公を苛め抜き迫害する。
すごく怖い。こういう形で加害者にされてしまうことって、実際にありそうだ。
マッツ・ミケルセンはくすんだ疲労感がちょっとして、好きな役者さん。イケメンで筋肉系のくせに、何故そんなに敗者ヅラをしてるんだ!と毎度突っ込みたくなる。007のときの悪役も良かった。
ドラマ版のハンニバル・レクターはそろそろ日本で見られるのだろうか。ひと喰いミケルセン、絶対見たい。