オッサンチョコ残骸

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ウクライナのお菓子、ガリバーを食べる。
オッサンの顔イラストにひかれて銀座シネスイッチで買ったもの。
大事にしまい過ぎて存在を忘れていた。さっきクローゼットの奥から突然現れた。
なにも考えず袋を破りバリバリ食べてしまった。とても美味しかった。
食べたあとに気付く。中身の写真くらい残しておくべきだったと。
キットカットをゴージャスにしたような味だった。かすかにヘーゼルナッツの香りがした。
オッサンだと思ってたのはガリバーさんだった。あの巨大なひとだ!子供の頃に絵本で読んだ記憶がある。巨大なひとが遭難して島に流れ着くんでしたっけ?いや巨大なんじゃなくて、コビトさんの島に流れ着いた通常サイズの人間の話でしたっけ?
記憶は曖昧だが、ガリバー菓子はそのガリバーさんだったらしい。食べ終わって残骸となった袋を見て思った。

殺し

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ベルナルド・ベルトルッチのデビュー作『殺し』を観る。1962年のもの。
すごい。痺れた。
もっと難解でつまらないものだろうと覚悟していたが、予想に反し面白かった。
草むらで発見された女の死体。一体誰が殺したのか、探っていく。その晩に近くにいた者のエピソードがそれぞれ描かれる。
こういう形の推理ものって、今でこそ定番だと思うのだけど、ベルトルッチは1962年に21歳でやってる。天才って若いくせに老成してる。なんかムカつく。
でもイタリアものらしく大人の男がメソメソ泣くシーンが数ヶ所あった。そんな感性はちょっと可愛いから許す。
写真はこれから公開予定のベルトルッチ新作のポスター。10年ぶりだそう。予告編を見たら壊れた青春ものの匂いがした。これは絶対観たい。