カナダとイタリア

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こんにちは!

昨日はグザヴィエ・ドランの『MOMMY/マミー』と、マイケル・ウィンターボトムの『イタリアは呼んでいる』を観ました。

ドラン監督はこれで2014年カンヌ国際映画祭の審査員特別賞を、ジャン・リュック・ゴダール監督と共にW受賞しました。83歳の巨匠と25歳の彼が同じ賞ってなんか凄いです。

毎度ですが、出身のカナダ作品です。ゲイというアイデンティティには、母との愛情や葛藤が常に付き纏うようです。彼はいつもそういう要素を入れ込みます。デビュー作の『マイ・マザー』なんて正にど真ん中で、派手で俗物的な母に対する軽蔑と、それでも愛してしまう自分への嫌気、振り切るように男との肉体関係に耽る様子など、痛々しくも切実な作品でした。
今回の新作についてドランは「『マイケ・マザー』で僕は母を罰したかった。あれから5年経ち、断言できる。僕はいま『Mommy/マミー』を通じて母の仇を取ろうとしている」と発言してます。

彼の苦難はまだまだ続きそうです。。私はずっと応援するよー!と心の中で言っています。届くわけはございませんが。

そしてマイケル・ウィンターボトムさん。いろんな作品を撮る方です。今回のは2010年のTV番組『スティーヴとロブのグルメトリップ』を発展させたような映画作品でした。私的には大笑いでした!

英国のショービジネス界で活躍する二人の男が、イタリアは北から南まで素晴らしい眺望のホテルと美食を巡る"おいしい"仕事を依頼され、一緒に旅する話です。
豪華料理から、島の素朴な料理までどれも美味しそうです。一々厨房の様子も差し込まれるのがイケてます。

でも一番の見所は男二人の会話!これが凄くて笑えます。コメディアン役ということもありますが、即興性のある物まねやシニカルな台詞でガツガツ攻めてきます。
ロードムービーでありながら、作り込みがしっかりされたものでした。映画ネタが多いので、映画好きな方には相当ウケそうです。

私は今日はこれからスタジオです。また新しい方向性にチャレンジしてます。

2月28日は渋谷O-nestにてライブがあります。どうぞお気軽にお越しくださいね。