怒れる女は嫌われる
今日はいろんなひとに「残念だったね」と言われました。
別に私が作ったわけではないんですが(笑)。
スリー・ビルボード激推し派としてはやはり少し(かなり)がっかりな結果でした。
アカデミー賞の話です、なんのことかといいますと。
でもこの作品の言わんとすることと世界は同じなんだ、という証明にもなったのかも。
真正面から怒りをぶつける女の話より、喋れない女(従順な女)が怪物(オタクやDV男)に優しくする図式の方が心地いいと判断されたということ。
トランプ政権が選ばれた状況と似てるように感じます。
女にこれ以上つけあがらせると大変と、#metooに実名挙げられるの怖れているオッサンたちの心情では?
デル・トロ作品に対してはずっと応援してきたし、レビューも書いてきたし、今回は彼の最高傑作であったと思います。
でもマーティン・マクドナーに対しての評価はスルーっていうのがよくわかりません。
ゲット・アウトを賞賛する理由もわかります。
なんというか賞レース的バランスですね、きっと。
ああ、芸術が正しくある世界になることを願うばかりです。
サム・ロックウェルが助演男優賞のトロフィーを掲げて「フィリップ・シーモア・ホフマンに捧げる」と言ったこと、それが救いだし、嬉しいです。