アップサイドダウン 重力の恋人

壮大なラブ・ファンタジー『アップサイドダウン 重力の恋人』が9月7日、公開になる。
SFとかファンタジーものは私の範囲とはいえないのだけど、これはとっても楽しかった。
アルゼンチンの巨匠フェルナンド・Eソラナスの息子ファン・ソナラスが脚本と監督をしている。「男が山頂にいて、もう一方の山頂にいる女性を見上げてるんだ。逆さまにね。」と語るファン・ソナラス。夢で見た光景だそう。そこからインスピレーションされた作品。上下に鏡の如くアシメントリーな世界があって、重力も反対になってる。上は裕福で下は貧困な世界なんだけど、相反する世界に属する男女が恋愛してしまう。本当に夢の中の感じ。
主人公の男を『クラウド・アトラス』のジム・スタージェスがやってる。このひとの不思議なキャラクターはファンタジーにとても合う。またヒロインをキルスティン・ダンストが演じるというのもよかった。綺麗で可愛いのだけど、どこか空虚な感じのする彼女の特徴が生かされている気がした。『マリー・アントワネット』より『メランコリア』よりハマってたと私は思う。
ピンクの蜜を作る蜂とか二つの世界を繋ぐビルとか、ファンタジックなものに溢れてて異空間を旅したような気分になった。
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