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- 2015年11月21日 15:11
カテゴリー: 映画
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こんにちは。
発売中のCut、私の書いたページはこんな感じです。
連載は『ひつじ村の兄弟』と『独裁者と小さな孫』について書かせていただきました
『ひつじ村の兄弟』は第68回カンヌ国際映画祭のある視点部門でグランプリを受賞した作品です。
アイスランド映画で北欧らしいテンポ感と羊のふわふわした柔らかさが癖になりそうなものでした。でもコーエン兄弟の『ファーゴ』を想起させるような暗黒も潜んでいます。素晴らしい作品です。
『独裁者と小さな孫』は『パンと植木鉢』や『カンダハール』のモフセン・マフマルバフの新作です。
イラン人である彼はずっと民主化を訴えてきたひとで、直接的に政治活動に関わってきた時代もありますが、映画表現という手段を見つけてから今に至るまで亡命しながら戦っています。
この新作はそんな深い思いが詰まっていながらも、ユーモラスで決して説教臭いものではありません。
無慈悲な独裁者が革命後にどういう逃亡生活をするかという物語で、時に笑ってしまいそうなほどコミカルな寓話でした。
両作品、是非とも劇場で観ていただければと思います。
また『午後3時の女たち』のレビューも書かせていただきました。
私的にイチ押し女優のキャスリン・ハーンがヒロインに抜擢された作品です。
彼女は今期とても活躍しています。ずっと脇役専門だった彼女ですが、実は凄い腕を持っています。コメディセンスが素晴らしく出演作で爆笑させてもらった記憶は数知れず。
元々の美人女優が年齢を重ね何かを失うことと引き換えに獲得するもの、それで大成するひとは確かにいますが、彼女の場合は始めから地道に磨き続けた実力が光ります。
ヒロインを演じるのを観て「あ、このひと綺麗だったんだ」と驚きました。
今後はメリル・ストリープやジュリアン・ムーアなどがやりそうな役をさらって行きそうな気配さえ感じます。
これからも注目して行きたいと思います。