革命前夜

luki オフィシャルブログ-130311_1826~01.jpg
ベルナルド・ベルトルッチの初期作品を、イメージフォーラムで観れると聞き行った。
1964年の『革命前夜』を観る。もちろんモノクロ。
スタンダールの『パルムの僧院』を下敷きにしてるという。パルムってアイスクリームのことじゃないよね!程度の頭しかない私。
ベルトルッチは若いときからベルトルッチだった、という感想を一番にもつ。『ラストタンゴ』や『ラストエンペラー』(ラストが好きらしい)などの大作を観たときと同じような匂いを感じる。
主人公の青年は恵まれた環境にいるけど、左翼思想を持っていて、実現には程遠いことに憤る。結局は無難な道に進むことに自らの崩壊を感じる。
そんなウジウジした内容に見えたのだけど、さすがにこの時代だけあって、ヌーヴェルヴァーグらしさに溢れている。フランス語ではなく、イタリア語のナレーションも面白い。白黒、難解な台詞、哲学っぽいナレーションはいかにもそれっぽい。
『革命前夜』以外には『殺し』や『ベルトルッチの分身』も上映中だそう。暇をみて行きたい。