タイピスト!

オードリー・ヘップバーンの再来というより、オードリー・ヘップバーンに憧れてる女の子代表のような・・・親近感たっぷりのガールズムービー『タイピスト!』。
50年代末のフランスです。世界が明るく軽やかに変革した時期、社会に出始めた女性たちの憧れNo1職業は秘書だった。ステイタスはタイプライターを扱えること。今のパソコンの知識みたいなもんだったんでしょうか。
ヒロインのローズはタイプライターしか取り柄のない駄目秘書なんだけど、早打ち大会で優勝すればクビは免れると経営者と約束する。
それからの展開はスポ根、サクセスストーリー。タイプライターの早打ち大会があるってだけで面白いんだけど、実際にあったそうだ。優勝者はまるでスーパースター、世の女性の憧れの存在になる。スポンサーがつけば、オリジナルカスタム?な可愛いタイプライターが製造されコマーシャルにも起用される。
ローズもそんな道をたどる。田舎から出てきたときはブルーグレーの堅実そうなタイプライターを使ってた(でもHERMESの標記あり)。優勝が続き世界大会へ向かうときは大手企業のまっピンクのタイプライターに変わる。
なんだかわからないけど、女の子の夢っていうの?衣装もオードリー・ヘップバーン
で、ビンテージ雑貨が出てきて、ロメール風だったりビリー・ワイルダーだったりするわけで、お洒落でいいんじゃないでしょうか、という感想を持つ。
ロマン・デュリスが経営者でスポ根トレーナーだったとこがよかった。彼はいいひとなのに、ちょっと根性がひねくれてそうな表情をするから好きだ。『アーティスト』のベレニス・ベジョちゃんも出てた。
まあ、ヒットする映画でしょう。
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