江原さんに会った話


この前の日曜日に日本青年館であった江原啓之さんの講演会へ行ってきました。
といっても、長い行列を目にして、私はかなり場違いかなと怯えました。
中年以降の真面目そうな女性が90%。少し変わった感じの男性がチラホラ。
スピ系、ヤバい・・・その仲間についに私も・・・と、自らチケットを購入しておきながら失礼極まりない不安を覚えながら入場しました。

1200席以上、全てが埋まってます。
入り口で渡された質問票に記入して係りの方に渡します。
私は昨夜遅く目覚めたときに浮かんだ文章をそのまま書きました。
「私はシンガーソングライターです。素晴らしい歌い手でもある先生に質問です。言葉は勿論ですが、メロディや音そのものにいいエネルギーを乗せ、聴くひとへ届けることは可能でしょうか?」
あまり上等な文章とは言えないけれど、深く考えずにまあいいかなと。

講演が始まってお客さんからの質問に江原さんが答えます。
動物とコミュニケーションを取ることについて聞く女性の話の次に、九州から来た女性の軽めな質問があり、そのグループのひとりが最近亡くなったお父さんを連れてきたらしく、そちらへ話が向きます。事故で亡くなったそうで、そのメッセージを伝える為に彼女らは呼ばれて、友人の質問が読まれた、ということだとわかります。
また全然関係ない人(霊)が舞台へ現れたようで、名前から会場にいる方のお母さんだと判明して、突然だった為にまだ死を自覚せず5年も経っている、なんて案件もありました。
疑心暗鬼だった私も、これはなかなかと納得し始めました。

次に癌が再発して余命1年と宣告された女性の質問が読まれました。私の数列前の席の方だったのでお姿を拝見しましたが、そんな末期癌患者にはとても見えない穏やかで美しい方でした。
彼女は二人いる息子さんに告知した方がいいか悩んでいるとのこと。
江原さんは客席に降りてきて彼女の背中に手を当てじっとしてました。
あなたが思うほど短くないです、おばあちゃんが来ててずっと見守ってます、だから体調悪くないでしょ?
などという会話が続き、息子さんへ伝える時期はまだ、そういうときが来たらわかるとのこと。
死ぬこと自体は全く恐れていない女性で、後ろから見ていて妙に清々しい気分になりました。

そして次になんと、私の質問が紹介されました!
けれど実はあまり驚きませんでした。読まれることは何故かわかってました。不思議ですが。
ルキさんどこ?と仰られるので手を挙げました。
一階席の中央辺りだったのですが、はっきり焦点が合う感じです。
「当然エナジーは音に乗るのだけど、あなたは言葉や曲も作るのでしょ?どうしたい?」と聞かれ
「傷ついたひとや悲しさを抱えている方が救われる音楽を作りたいです」とこたえました。

すると
「二択ある。まず込めてゆくこと。けれど売れないよ。ひとって弱いから。僕がいつも言う不幸の三大原則、自己憐憫、責任転嫁、依存心。それがひとの求めるもの、現世だからね」
私、
「ではその3つをもれなく入れた曲を作ります」
江原さん、
「なんだ!やっぱり売れたいんじゃない!」
「もちろんです!大ヒットしそうな気がしてきました」
なんて会話が続き、会場の笑いも取れたようです。
江原さんもノリノリで色んなドロドロ歌謡曲を歌ってくれました。

「要するに入り口はひとの弱さに寄り添うものにしつつ、前へ向かえるものにしていけばいいのですね」
と私が言うとその通りと仰いました。
けれど魂は決して売らないようにと。
霊視もしてくださったようで、あなたは老人ですと言われました。
なんだそりゃ?とズッコケます。
魂?中身が老成しているそうで、だから年配の人にすごく好かれると指摘されました。
確かに過去を振り返るとそんな感じがします。
「それは高齢者を対象にした方が成功するということですか?」
と聞いてみると、
「いやいや、あなたより年長者ということ。そういうひとたちに寄り添うことができる。それだけあなが優しいということ」
と、ありがたいお言葉を頂きました。
また、ひとつ気になることも言われました。
「首のオーラが切れてる。子供の頃に事故かなにかあったんじゃない?そこが原因で歌うときに苦しくなる。一度病院で調べた方がいい。ただのストレートネックだとわかれば整体や接骨院でも行けばいいし」
と。
重大な事故の記憶はありませんが、子供の頃は転んだりぶつけたり色々あったのかもしれません。

そんな感じで随分と長く時間を割いてくださいました。
深刻なお悩みを抱えていらっしゃる方も多かっただろうに、少し申し訳ない気持ちになりました。

私のあとは三名の重めな質問が読まれました。離婚問題や首吊りを発見してしまった話や精神疾患の話など。

「今日はみなさんに共通していたテーマは愛でしたね。実りある時間をご一緒に過ごせました」
とまとめられ終了しました。

私は早速、専門の病院の予約取りました。
どういう結果になるか、またご報告しますね。

写真は私のベランダ栽培でできた今年最初のきゅうり。無堆肥でも大きくなりました。美味しかった!