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『マルティニークからの祈り』は良質な社会派ドラマだった。韓国大使館のダメっぷりをここまで自国の人間が語って大丈夫?と心配になってしまうくらいシビアな視点がいい。お上の方々に従っていたら殺されてしまう、我々が立ち上がろう、と動いた民間のメディアとインターネットの力で救出できた実話。女性監督らしいなと思った。
そして今日観たのは、『イヴ・サンローラン』。伝記ものだけどイヴ・サンローラン財団が初公認したフィクション作品。ファッションの話というよりサンローラン本人の人生を追った内容。特にゲイで精神を病んでいた様子が凄い。注目のピエール・ニネはサンローランにそっくりで、繊細な美しいモデルのよう。でもかなり骨太な演劇畑出身らしい。当時のオートクチュール(博物館クラス)をそのまま使用しているところも見所。