邦画しか観ないひとがいる。アニメしか観ないひともいる。AKBしか聴かないひともいる。それでいいと思う。
まさに私のど真ん中。自分ひとり楽しむだけなら、こんなのばかりきっと観る。『ニューヨーク、恋人たちの2日間』はジュリー・ドルピー、監督4作目だ。
私がもし音楽をやってなくて、日々疲れていて、他人にも興味持てなくて、アートなどクソだと思っていたら、心の筋力を鍛えようとはしないだろう。ひたすら自分を甘えさせてくれるものだけを観て、考える必要のない音楽を流す。
そんな甘ちゃんの私が選ぶなら、この作品だ。
ジュリー・ドルピーはなんだ!ノリに乗っているじゃないか。前作『スカイラブ』は子供時代を思い出すようなレトロな日常感溢れる作品だった。些細な会話や場面を彩るアイテムが何かを雄弁に語っていた。
本作は、07年の『パリ・恋人たちの2日間』の続編とされている。私の記憶はパリの風景とジュリーさんの素敵なファッションと日常的な会話。
でも今回のは凄まじくパワーアップしている。ウディ・アレン?ってくらい台詞が絶妙で、面白いキャラクターがたくさん出てくる。ヴィンセント・ギャロがカメオ出演してるとこも見もの。正直、こんなにコメディーが作れるひとと思っていなかった。ジュリーさん、一体なにがあったのですか?
私の癒しです。公開になったらまた観に行きたい。7月27日よりロードショー。
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