- 昨日は飲み過ぎた。白ワインなら軽そうだという誤った認識があって、いつも失敗する。
といってもただひとり自宅で飲むだけなので、誰かに迷惑かける訳じゃない。ケーブルTVの映画チャンネルで何本か観て「つまらん、ちゃんと作れ」とクダを巻いてるだけだ。寂しい。
たまには誰かに絡んで嫌がられるような飲み方もしたいもんだ。人生や政治がどうのとか、フロイトが現代人の性意識を駄目にしたとか、ロシアの象徴主義とアバンギャルドへの流れが今日(こんにち)の芸術に与えた影響とか、なんの価値もないことを頭良さそうなふりをしながら喋って、最後は「死ぬ」とか「殺す」とか叫び、酒癖の悪そうなひとらしく泣き出したりしたいもんだ。
小心者の私はひとりで飲んでもデカダンにはなれず、帳尻合わせのようにウコンやLシステインを摂取して肝臓を労る。破滅型アーティストとしては全くなっていない。
そんなわけで朝は走る。体重増量計画もままならないので好きに生きることにした。いつもの公園は花盛り。黄色い花が咲いてるとこに、コンクリートでできた変なものがあった。蛇口みたいな形。なんだろう。
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