庚申塚

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ふいに住宅街に現れる庚申塚。お地蔵さんがいっぱい。
私は何気にこういう好き。学校では説話文学が専門だった。源氏物語や村上春樹にははまらず、ひたすら笑い茸や河童が出てくるような、エロでアホな文学を追いかけていた。
一緒に歩く友達は最近、大学院を卒業した。民族学を突き詰めて研究したと言っていた。私よりプロの民族オタクだ。
おんなふたりが庚申塚の前に立ち止まり、夢見心地で佇む様子は若干怖い。
私「地蔵っていいよね。でも、私はどちらかというと道祖神に惹かれるな。猥褻なエネルギーがあってさ」
彼女「ああいう石のフォルムにもいちいち意味があるんだよね。日本人って凄いよね」
などと真面目に語る私たち。歩いてるうちに小さな祠も見つけ、やはり立ち止まる。
怪しさ満点、狐が化けるやつかな、商店街にあるってことは商売繁盛のやつかも、朽ちかけた石に赤い布は萌える、など好き勝手なことを語る。
久しぶりに学生気分に戻った。