Yesterday
- 2019年8月16日 14:38
カテゴリー: 日記
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昨日は作曲作業したあとに『Yesterday』の試写に行きました。
前評判が高かったので混むかなと思い走って行き30分前に到着。既に長い行列ができていました。
私が行くのはマスコミ試写で一般公開の3カ月前に観られるのですが、普通の映画館と違って100席ほどしかない試写室が多く、人気の作品は入れないこともあります。
急いでよかったです。
いやー、面白かった!
映画的な面白さはもちろんですが、作曲する者として考えさせられる内容でした。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、軽くご紹介しますと、ビートルズがもし世界から存在しないとすれば、というお話です。
世界的規模の謎の大停電が12秒間起きて、何故かビートルズが消えてしまう。その他にもコーラやオアシス諸々も。そのときに交通事故にあった売れないシンガーソングライターのジャックだけが覚えてるのです。
彼がギター片手にふと”Yesterday”を歌うと、周囲の人はびっくり!なにその素晴らしい歌は?あなた天才?と。
彼はその後、記憶を頼りにビートルズの曲を使い発表し、エド・シーランさえ嫉妬する大スターになって行くという話です。
私は名曲とはそういうものなのかも、という感想を持ちました。
ある瞬間に行った違う次元で見てきたこと、聞いた音楽、味わったもの、などの記憶を掘り起こし再現することが芸術ではないかと思えました。過去から得たものや想像を元に構築するのが創造だと思われてますが、実はプチっと切れたゼロの瞬間をただ再現することの方が面白いかも。
この作品のテーマとは違うかもしれませんが、シンクロニシティの物語でもあるように感じます。
ビートルズやダヴィンチやピカソも、どこか違う次元を知らずに行き来していた人たちなのかもしれません。
自分のことで恐縮ですが、過去の人生で幾つか思い当たることがありました。
先に起こることが100%わかるときがありました。
とても変な人っぽいですが当然のように見えてしまい、それはあるオーディションでしたが、まだ結果連絡をもらう前に「やはり辞退します」と先方に電話で断ってビビられたことがあります。
「もう君に決めていたのに。今事務所に連絡したばかり」と言われました。でも、なんでわかったの?と。
面接のときの感触が良かったとか一切なく、他の受験者より優れていたわけでもなくて、ただ結果が最初から見えていた、という感じ。
この作品を見てふと思い出しました。
なんか楽しくなりました。
直感に従うとスムーズに進むのかもしれません。