ひとりフルマラソン追記
- 2015年12月31日 12:53
カテゴリー: 日記
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カウントダウンジャパンライブ、フルマラソンと年末の二大課題が終わり、『24』三昧な私です。
ケーブルテレビで『24』の新シリーズが始まるので過去の恐ろしい量のものを見返してます。
ジャック・バウアーは吹き替えじゃないキーファー・サザーランドの生声だと、あまり叫んでないです。吹き替えみたいな腹から声響かせてます、って感じの美声でもないし。
常時窮地に追い込まれ叫んでいてこそジャックのイメージ。
リアルは違うものです。
写真はフルマラソンのときの装備です。
普段のロングランで試行錯誤し、これがベストに違いないという結論でチョイスしたものたちです。
私のような鈍足ランナーの装備など、どなたの参考にもならないでしょうが、自分の記録の為にも残します。
左は主に水分系。OS-1は水より吸収が良くトイレが近くもならない優れもの。行きの電車内でちびちび飲む用です。
白いのはライスミルク。炭水化物を含み甘いものです。米のミネラルも多少期待できます。
くすんだオレンジ色のはピーチ&グレープのストレート果汁。ひたすら甘いジュースです。もちろん糖分狙いです。
これを適当にブレンドし下の二つの給水ボトルに入れ装置しました。
小さな方は右手に装置して15キロ地点までに飲み片付けます。
大きな方はランニングパンツのお尻側に挿して引っかけるもの。これは位置が決まるまで違和感あり。でもポーチ型より揺れが少なく優秀です。飲むタイミングは後半です。手持ちボトルの中身がなくなり荷物置いてるベンチに捨てた後です。
写真真ん中はアミノ酸サプリと梅干しタブレットと薬品とジェル。
アミノ酸はアメリカの通販で買っている「アミノアスリート」。一粒1000mgの運動系アミノ酸が配合されてます。
これを二粒、行きの電車内で投入しました。
アミノ酸は摂取後30分くらいから効き始めるのでそれを計算して飲みます。
あと二粒をランパンのポケットに仕込み、15キロで投入。もう一粒は25キロ地点の予定でしたが、飲むの嫌だ~!という気分になった為やめました。
梅干しタブレットはミネラル不足の痙攣やこむら返りを恐れて持参しました。
二粒を適当なタイミングで消費しました。
薬品はロキソニンとトランサミン。
膝や腰や股関節などに痛みが出ると必ず失速します。これも何度も経験しました。
少しの間だけでも持ってくれればいいのに~、と思うこと数知れず。
なので痛みには抵抗せずに、本番は薬の力を借ります。
ロキソニンは二錠身につけて走りました。25キロ地点で足首と左股関節に少し違和感が出てきて、早々に一錠飲みました。20分ほど痛みと戦った後は、すーっと楽になりました。ロキソニンの威力、おそるべし。
トランサミンはシミ改善やアトピーや喉の消炎作用の為に常備しています。
カウントダウンの前辺りから飲み続けてました。喉に効くってことは身体の炎症にも多少期待できます。
でも走りながら飲むものではないです。
中央はエネルギージェル三つ。ナチュラルな素材で作られたものを選びました。バニラ、アサイー、チョコ味。チョコはカフェイン入りなので気持ちをリセットする35キロ地点で入れる計画。
下はどう見てもバナナ。これは補給の王者です。二つに分けてラップに包み仕込みました。バナナは消化吸収が速く多糖類の為、血糖値の上下も緩やかです。砂糖なんかの単糖類は走りながらだとクラクラします。コンビニで買ったアミノ酸ジェルでめまいが起きたこともありました。
自然のものが一番身体に優しいと実感します。
右のラップ包みは今回のスペシャル。ココナッツのドライケーキを薄切りにして豆乳ヨーグルトを小さじ1くらい乗せ丸めました。これを三つランパンに仕込みます。
補給は30分に一回をノルマにしました。
別にお腹減ってるわけではないのだけど、後半のエネルギー切れにより起こる様々なトラブルを恐れました。
バナナやケーキなど固形物は胃腸がまだ元気な前半に片付ける計画。
ジェルで中盤からのゴールまで持たせる感じ。
でも少し変更。手持ち給水ボトルをベンチに捨てたときに一緒に手袋もウザくなって置きました。
するとやはり12月、手が冷たくかじかんでしまいジェルが開けられない事態に。
あまりそんなことで時間を取ると失速してしまいます。
かろうじてバニラ味を20キロ地点、カフェイン入りを35キロ地点で摂取し、残りはやめました。
あとでポケット見たら摂取したジェルの残骸にまだたくさん中身が残ってました。帰り道で食べました。
写真右上は現金3000円とSuica。ビニール袋に入れて身につけます。
私はひとりのときはランニングステーションを利用しません。
家からランニングウエア着て行きます。ウィンドブレーカーなどを脱いでベンチや端っこに置かせてもらいます。
それゆえ自宅の鍵や現金なども身につけて走らねばならないのです。
それも慣れた感じ。
ランニングパンツはウエスト部分にポケットが六つ、両脇に二つあって、補給ものは全て仕込めます。
現金や鍵は巻き付け系の軽いポーチに入れ装置しました。
走り計画は大まかなものです。
皇居周りは最初が直線平坦です。キロペース5分10秒台を目指します。
次に出てくる上がり坂。ここは辛いとこです。5分30秒辺りで40秒超えないように頑張る計画。
そこから少しなだらかになって一人した通れないような細道の下り坂、すぐになだらかな上がり坂が来ます。ここは平坦な道であると思い込み5分20秒辺りを狙います。
そして気持ちいい下り坂が登場。しかし思いっ切りスピードアップすると足がやられます。過去何度かやられました。
なのでエンジンを切り勝手に落下して行くイメージ。それでも4分台や5分一桁にスピードアップできます。
ここで上がり坂の負債を払います。
桜田門が見えてきたらまた直線平坦です。5分10秒台に戻します。そしてスタート地点をまた過ぎる・・・
こんなことの繰り返しでした。ただ疲れてくると計画など狂いまくります。
上がり坂で6分超えてしまうことも。でも焦らず諦めず次のチャンスを待ちます。身体との対話が本当に大事でした。
あたし、いける?もう少しがんばれる?
ここでやめたらまた最初からやり直し。それはもったいない!とりあえずやろう。
ずっと心の中で独り言言ってる状態。
35キロ過ぎにカフェイン効果か給水ボトル捨てた軽さからか、いきなり気持ちがハイになりました。先が見えたからかもしれません。
サブ4は確実。3時間45分も余裕で行けそうだと。
ゴール地点は時計持ってる私にしか見えません。同じところを行ったり来たりして42.195キロになるのを走りながら待ちます。
感動も何もないゴールでした。
でもここまでひとりでやったという、事実は残りました。
来年はもっと強い人間になれそうです。
出会った方々、成長させてくれる苦難、暖かい言葉、表に出てこないひとたちの陰の努力、すれ違ったランナーさんたち、私はいろんなものに支えられ生かされてます。
心より感謝します。本年もありがとうございました!