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ここ一ヶ月、小津安二郎作品の勉強をしている。ほぼ全作品制覇した。好きなひとはハマるらしい。でも私は駄目かも。
あの女(昭和の乙女)同士の雑談シーンが全く受け付けない。今で言うガールズトークなんだろうけど。不気味だ。
映画的価値も、戦後の生き生きとしたファミリードラマとしての価値もわかる。嫌いな理由が分析できない。
あえて言うなら原節子のバタ臭い美しさに反する男尊女卑感覚。年増女(25歳くらい)は早く片付けなきゃっていう感覚。男の背広は女が着替えさせる気持ち悪さ。原節子の「私、お嫁になんか行きたかないわ。お父さんとずっと一緒にいたいもの」という台詞。近親相姦?オッサンの夢物語じゃないの。
男が男のプライドを保てた時代。女は女子供と一緒くたにされた時代。それはそれで皆、都合がよかったのだろう。
私の母に見せたら異様に喜んでいた。昭和の価値観の肯定なのだろうか。
ああ、可愛い女ではいたいが、昭和の乙女は嫌いだ。