それでも、世界が続くなら

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さっき観たもの、『わたしは生きていける』。
シアーシャ・ローナンが出てくると、いつもこんな感じだ。こんなっていうのは、じとっと暗く湿った感じ。
アイルランド系の血を引くせいか、薄曇りっぽい雰囲気を醸し出す。もちろん私はその暗さか大好きだ。
『ラブリーボーン』は「殺されちゃった私」の話だし、『ハンナ』は凄腕スナイパー少女だったし、『ビザンチウム』に至っては吸血鬼だ。
そんな彼女が今回はフツーの10代をやるというので楽しみだった。確かに前半ちょっとはフツーだった。アイメイク濃く鼻ピアスにヘッドフォン。10代らしい神経質さを頭の中に廻らせているような。
しかし!後半はまんまじゃないですか〜、シアーシャちゃんらしいサバイバル血まみれっぷりでした。それはそれでよかった。
絶望の闇というシチュエーションも、南ウェールズ地方の美しさに合っていた。(山田ルキ子)