おじいちゃんの里帰り

トルコ系ドイツ人二世のヤスミン・サムデレリと妹のネスリンが作った『おじいちゃんの里帰り』。ほのぼのとした中に移民労働者の長い歴史と、異文化の融合した様子なども垣間見られる作品。

主役のおじいちゃん、フセインは家族と共にトルコからドイツに移り住み50年もの間、働き続けてきた。妻のファトマはドイツへの帰化を喜んでいる。6歳の孫はトルコとドイツの血を受け継ぎ、目下アイデンティティの悩みに直面している。大学生の孫娘チャナンはイギリス人の恋人と付き合っている。
でも、おじいちゃんはトルコに帰りたいのだ。ある日、「故郷の村に家を買ったから、皆でトルコへ行ってみよう!」と言う。家族の反応は微妙。ドイツの生活に慣れてるし、今更?みたいな感じ。諦めないおじいちゃんは自らマイクロバスを運転し、一家と共にトルコへ旅する。

温かいロードムービー。トルコの男は家族を守る為に生涯を捧げる。異国の地でも頑張って働くし、妻の望むドイツへの帰化も受け入れる。しかし最後の最後に懐かしい地で言いたくなったのだ、私はトルコ人だと。

11月30日からロードショー。ホッとするような感動を体験しませんか。


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