マラヴィータ

製作総指揮マーティン・スコセッシ、主演ロバート・デ・ニーロ、監督リュック・ベッソン。これだけ聞けば何も言うことはないだろう。面白い、ただ一言のみだ。劇場で多くの方々が楽しまれることと思う。

なので私なりのポイントのみお伝えしたい。
マフィア映画って、その怖そうな世界を描くだけで、ある程度成立する。ファミリー同士の抗争とか警察との騙し合いとか若手の成り上がりとか一般女性との恋とか、ネタは幾らでも転がっている。だからこそ、どういう切り口にするかが重要だ。
『マラヴィータ』の場合、デ・ニーロが元マフィアのボスという設定は想像しやすいが、舞台がシチリアでもL.A.でもなく、おフランスなノルマンディーの片田舎というのが、まず笑える。しかもFBlの証人プログラムで世界中を逃げまわってるし。家族は皆狂暴だし。担当捜査官がトミー・リー・ジョーンズというのも間が抜けていていい。元ボスは自伝を書きたがり、そんなヤバいことは絶対やめろと捜査官は言う。地元の映画上映会にも参加したがる元ボスに付き合って行くと、上映されるのはなんと『グッドフェローズ』。言わずと知れたスコセッシとデ・ニーロの名コンビ作品だ。
この作品は色んなひとが批評したがるだろうけど、正直そんなもの見る必要はないと思う。ただ劇場に足を運ぶだけで、そのユーモアとスリルを体験できる。
11月15日から全国ロードショー。




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