サンタは神出鬼没

公園の掃除おじさん、通称サンタは今日も元気そうだった。
つかまらないように細心の注意を払う。隙を見せてはいけない。超なが~い雑談の餌食となる。
いつものようにランニングをしながらサンタを目撃した私は、「あ、おはよーございます!」とおねーちゃんらしく挨拶をしてスルーした。
「おはよう!フォ~フォ~フォ~」と何故か笑うサンタ。
今日もうまくかわせたと思った私が間違いだった。柔軟運動をしている私の背後にいきなり現れるサンタ!
「おねーさん、体柔らかいね~何年やってるの?若いからいいねえ、こういうのもできるの?」など、ほぼ意図不明なことを喋る。
近くにあるバランスボードなるものを指差し「おねーさん、このがたがたいうのもできる?」と言う。
私は「いや~、そのようなものは私できません。難しいです」と中途半端な温度で応える。
するとサンタはバランスボードに乗りはじめた。がたがたと凄い音が鳴っている。私は「ハハハ・・・難しいですよね」とまたどっちつかずの音階で喋る。超棒読みっぽい。お前は小津安次郎か、アキ・カウリスマキかと自分にツッコミを入れたくなる。
しばらくしてまた新たな餌食を見つけたサンタは、違うひとのいるベンチに移って行った。
過去のサンタ記事
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