TRASHEDーゴミ地球の代償ー

ジェレミー・アイアンズが好きだ。胃腸の弱そうなヨレヨレ具合がそそる。
クローネンバーグの『Mバタフライ』で女装男に恋してボロボロになってたジェレミー・アイアンズ。ルイ・マルの『ダメージ』でジュリエット・ビノシュと禁断の快楽と堕落を見せてくれたジェレミー・アイアンズ。このひとはなんでこんなに駄目ダメなんだ!とかつて少女の私は思った。
そして彼が製作総指揮をとるドキュメンタリー作品『TRASHED-ゴミ地球の代償-』を観て驚いた。ジェレミー・アイアンズはめちゃくちゃ正義に溢れる精力的なひとだった。
世界共通のゴミ問題に迫った作品。ビニール袋とかペットボトルってヤバいのねと改めて思う。深海の水を採取するとプランクトンの数よりプラスチックの破片の方が多いみたい。ちゃんとリサイクルできてる国は少ないらしい。商品に表示されてるマークもまぎらわしくて消費者それぞれがチェックしなきゃいけない時代だ。
世界中がゴミに悩んでいる。しかしそれは新たな産業や雇用を生み出す可能性があると本作では示唆されていた。
私的には「もう絶対、自然に還る素材のものしか買わない!ペットボトルはいらない」と単純に影響を受けた。
それにしてもジェレミー・アイアンズは絵になる。ゴミの山に佇んでいるだけなのに、名作映画のワンシーンのようだ。それだけでもこの作品は貴重だ。
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