クロニクル

ある映像が見つかって、それを登場人物が観てるという設定のファウンド・フッテージ映画の一種。ジョシュ・トランク監督は動画サイトに自作映像をアップして1000万回再生された経験者だとか、そんな話題性から生まれた作品のようだ。『クロニクル』は記録と訳される。
よく超能力や死者の声が聞こえるなどの能力をギフトというが、本作の主人公たちが手に入れた力はギフトとは言いづらい。アンドリューは学校ではいじめられ、父はアル中で暴力的、母は病弱で寝たきりという境遇の高校生。人生が明るく拓けて行く可能性など見えていないだろう。そんな彼を中心とした三人の仲間が不思議な力を持ってしまう。
いまどきの荒んだ高校生に、世界平和や人道支援に力を注げなど言う方が変だ。ましてや世の中に散々な扱いをされてきたアンドリューは、今までの鬱憤を晴らすが如くに力を使うようになる。演じるデイン・デハーンは『欲望のバージニア』や『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』などで注目された不思議な味のあるひと。
超能力事件の結果はこ~んな感じ!劇場で是非観てください。9月27日から2週間の首都圏限定公開。なんとみんな1000円。高校生じゃなくても1000円です。
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