恋するリベラーチェ

書いたばっかりなのに早速訂正したいことがある。
スティーヴン・ソダーバーグが、『サイド・エフェクト』で劇場映画を最後にしてると書いたこと。
今日観てしまった!これが本当の最後?っていうか引退と明言してるわけじゃなく長期休暇らしい。そんなわけでだいぶ早いのだけど「一応最後」っぽい作品を。
『恋するリベラーチェ』。50年代から70年代まで活躍したピアニストでエンターテイナー、リベラーチェをモデルにしたフィクション作品。実在したひとだそう。
これとっても面白い。マイケル・ダグラスがリベラーチェで、恋人のスコットをマット・デイモンがやってる。?と思うだろう。そう、ゲイものです。それも正統なるゲイ、いかにもゲイ、いわゆるゲイとしてイメージしやすいようなギンギラリンな感じ。
マイケル・ダグラスのノリノリぶりが素晴らしい。年老いた芸能人が必死にアンチエイジングしてる様子って、まるでご本人・・・目が覚めるようなゲイらしさがよかった。また役の為には体重も増やし髪まで抜きたがる根っからの役者、マット・デイモンも最初のシーンは純朴な少年そのもので、段々と俗な男になってくる変化が楽しかった。
ソダーバーグはなんでもやる。『セックスと嘘とビデオテープ』から社会派の『えエリン・ブロコビッチ』や『チェ28の革命』や最近では『マジック・マイク』など。雑食そうに見える。でもどれもソダーバーグらしさはあって、それはニュートラルな視点だと私は思ってる。批判的だったり、同情的ではない。どんな話でもある程度の距離を保って観客に近い視点を維持している。
テレビドラマをやるというのも納得する。アメリカのドラマは凄いから。展開が早く、ハリウッド映画より面白いんじゃないかとさえ思うときがある。
なにはともあれ『リベラーチェ』は観る価値大ありの作品でした。
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