もう公開してる『バーニー みんなが愛した殺人者』。書き遅れた。
これは批評家の支持が強い。前評判が良くて期待して観に行った。
確かに面白かった。シャーリー・マクレーンの嫌な婆さんっぷりが素晴らしい。メキシコ料理を咀嚼する不気味さはすごい。私は先日、1968年の『スィートチャリティ』を観たばかりで、若いときから怪優だったシャーリー・マクレーンにハマってたところだった。
本作の中のシャーリー・マクレーン扮するマージョリーは街中に嫌われてる婆さんで、皆のアイドルの葬儀屋バーニーに殺されてしまう。でもバーニーに街中が同情し、「あんな婆さん5ドルで殺されて当然」
、「ほんの数発打っただけじゃない」など住民はインタビューで応える。ありそうななさそうな、ブラックユーモアに満ちたヒューマンドラマである。
観る人々(マスコミ)の気合いもすごかった。左隣のおばさんに「ちょっとあなた、メモ取るの、気になるからやめて!」と言われた。右隣のおじさんは本編が終わった途端、豪快な拍手をしていた。たったひとりで。
いい作品だが、ちょっと微妙な気分になった。
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