世界が食べられなくなる日

嫌なんだ。健康が一番のおばさんみたいで。こういうの好きじゃないし、こういう集会するようなスッピン女や、地球の未来がどうのばかり言って仕事してなさそうな男の大群が苦手だ。
しかし、これは紹介しない訳にはいかない。人間としての指命さえ感じる。

「遺伝子組み換えと原子力、いのちの根幹を脅かす二つのテクノロジーの三つの共通点、それは後戻りできないこと、すでに世界に拡散していること、そして体内に蓄積されやすいこと」とかなり強いメッセージから始まる『世界が食べられなくなる日』。フランスのドキュメンタリー作品。
2009年にその実験は極秘に開始された。それはラットに遺伝子組み換えトウモロコシと農薬(遺伝子組み換え作物の種とセット売りされているもの)を与える実験。通常のラット寿命に相当する2年を期間とした。現在、市場に流通している遺伝子組み換え食品の安全基準はラット実験3ヶ月で問題ないとされている。人間として考えると10歳程度だという。
結果は恐ろしいものだった。ラットは4ヶ月目から死亡し始め、21ヶ月後にはメスの80%に乳腺腫瘍が発生。オスの腎臓疾患増加、腫瘍数は3~4倍に肥大した。
この遺伝子組み換えをどこが開発したと思う?ヒロシマを破壊させた原爆だ。米国エネルギー省がお金を注ぎ込み技術者を使い、ヒトノゲ厶の解析したとこから生み出した技術なのだ。
日本のリーダーはなんとかミクスとかいって頑張るのも結構だが、原子力をゼロにしない胡散臭さは信用仕切れない。あれだけの犠牲を払い、将来への負債も充分残したのに。ひと握りの裕福な層だけを優遇する社会は絶対に間違ってる。
原発で頭痛いはずの日本は、遺伝子組み換え問題とも戦うことになる。規制緩和されたら米国の種で日本の農業も支配される。
私は畑のまね事やってるのでよくわかるが、植物って勝手に増える。遺伝子組み換えなんかは強いだろうから、風に飛来しそこら中に増え、日本古来の在来種など簡単に死滅するだろう。遺伝子組み換え作物を食べた牛や豚を食べる私たちに、原因不明の癌が増える。そのとき、原発のせいだろうか?食物のせいだろうか?と探ったところで、誰にも責任追及はできない。生活習慣が悪かったんじゃないですか、と子供の患者に言うのかもしれない。
『世界が食べられなくなる日』は明日から。7月に私もライブさせて頂く、渋谷アップリンクほか全国順次公開。是非とも劇場へ。