なんという影像美だろう。『イノセント・ガーデン』の世界に入る者は、不思議な陶酔感に包まれる。
『オールド・ボーイ』や『渇き』などの名作で知られるパク・チャヌク監督は、凄いものを作った。
8年もの歳月をかけて練られたという脚本は意外な人物が書いている。デット・フォークと名乗った男は、実はウェントワース・ミラー。あの人気TVシリーズ『プリズン・ブレイク』の主演俳優だ。俳優が書いた脚本という先入観を恐れ、愛犬からとった筆名を使ったという。
この脚本を映画化するにあたり、多くの著名監督が名乗りを上げたが、プロデューサー、マイケル・コスティガンが選んだのは韓国のパク・チャヌクだった。これは大当りだ。斬新で芸術性の高いパク・チャヌク作品、映画好きなひとなら深く頷くだろう。
ストーリーはここで触れたくない。是非とも劇場で味わって頂けたらと思う。lukiメガネ的に少し紹介するなら、クリームイエローのワンピース、教会用の靴からハイヒールへ、グリーンの壁なんかがポイント。とってもフェチな匂い。シャワーを浴びるミアの背中は哀しくも別の感覚で震えていた。暴力と官能は表裏一体だ。
5月31日から全国ロードショー。
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