初夢

luki オフィシャルブログ-130101_1243~01.jpg
初夢はリアルだった。
昔、お付き合いのあったひとと街中で再会する。某駅近い繁華街で、風俗店やボッタクリバーのあるいかがわしい通り。再会はまったく嬉しくない。恐怖に近い。
子供時代を引きずった付き合いだったので、ちゃんとした人間関係を築けていなかった。私はキリスト教の学校に行ってて、不満や憤りなど相手に負の感情を持つことは罪だと思っていた。愛がすべてを救うと信じて、心も体もお金も使った。本当に無駄な時間だったと今は思う。
憎しみと怒りと不信感だけが残って、それは私の持ちネタにもなった。良しともいえる。
そんな過去のひとが現れた。私の中では化け物に近い。また何か、人生ともいえるものを奪われる恐怖。ひたすら逃げた。そのひとはヘラヘラ笑いながら追いかけてくる。
高層デパートのエスカレーターを駆け上がる。銀色のエスカレーター、ひとをかき分けビュンビュン進む。息を切らす間もない。いつも走ってて良かったなと思う。ダッシュも得意だ。あいつは運動などしたことないダメ男だから追い付いてこれないはずだ。
そして屋上に出る。そのひととよく来た場所だ。隠れるとこがないか探す。どぶのような植え込みがあった。小柄なチリ人のホームレスが座ってる。黒く汚れてて出稼ぎに失敗した感じの年老いた男。前歯も欠けて黒ずんでいる。私はその隣に飛び込み、近くに落ちてた汚いごみ袋を被った。上手く体が隠れなくて焦る。饐えたような匂いが隣から流れてくる。
例のひとが近くに来た気配がした。足音が目の前で止まる。殺される恐怖に体が固まった。
瞬間、隣のチリ人ホームレスとキスして抱擁し出した。ふたりは楽しそうにイチャイチャしながら歩いて行ってしまった。
ウォ~!ゲイだったんすか!早く教えてくれよ~!しかも本物っぽい好みじゃん!と、どぶのような植え込みでごみ袋を被ったままズッコケる私。
初夢ジ・エンド。幸先がいい。笑える1年になるってことらしい。
写真は年賀状。いまだに送ってくださる方がいる。私はそういうのやらないのに。ありがたい。