You will meet a tall dark stranger

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やっと観れた『恋のロンドン狂騒曲』。
「人生は単なる空騒ぎ。意味など何ひとつない」とシェイクスピアの戯曲『マクベス』の台詞を引用している。悲しいけれど、その通りの気がする。
私はウディ・アレンが好きなんだけど、笑いの裏に暗闇がドカ~ンと広がってるところに惹かれるのだと思う。幼少期に壊れたきっかけは「人間はいつか死ぬ」と知ったことだとインタビューで言っていた。
『恋のロンドン狂騒曲』は登場人物がそれぞれ自分勝手に、恋や人生に幻想を抱いて壊れていく。昼にやってる奥様向けのバラエティー番組のようだ。観てる方は下品さに軽蔑しつつ他人事でもないなと思ったり、その中でも愛すべきひとは誰かと探したり。
でもどんなに頑張ったところで、全ての事象は時間によって失われ風化するという事実。ウディ・アレンの作品には死がいつも控えている。
撮り続ける意味について「気分転換。小さな挑戦でもあるし、結果的に恐ろしい考えから僕の気を紛らわせてくれる」と語っていたそう。
そのまま私の言葉にさせてもらいたい。