イラン式料理本

luki オフィシャルブログ-121129_0856~01.jpg
アラブのひとたちが絨毯敷きの床に座り食事する、そんな風景を写真とかテレビで見るたび、あれはどうなってるんだろうと思っていた。
床は食事の度にいちいち掃除するのか、あれはダイニングなのかリビングなのか、大人数で食べてる印象だけど毎回そうなのか。などとつまらないことをいつも考えていた。
『イラン式料理本』というドキュメンタリー映画は、「ペルシャ料理を紹介する」と言って撮影されたよう。華やかな料理を作る女のひとたちの様子が見れる。でも浮かんでくるキーワードは、怒り、憤り、諦め、と暗く重い。本国では上映できていないそうだ。
イラン映画の巨匠ジャファル・パナヒも軟禁され20年の映画作りを禁止されている。携帯電話や簡易なもので室内撮影した『これは映画ではない』は持ち出しが成功して国外で上映された。変なペットが出てきて面白かった。
正しいアートはインディペンデントから始まる、と私は思っている。弱い立場のひとたちに支持され王道になってしまわないように、と潰すのは卑怯だ。
キツい女性の状況を描いた『イラン式料理本』。いろいろ考えさせられた。でも床には長いビニールマットを敷くんだ!とひとつ疑問がとけて帰った。