神なるオオカミ
こんにちは。
さきほど観たもの、久しぶりのジャン=ジャック・アノー監督作品『神なるオオカミ』です。
とてもよかったです。
CGや3D全盛の今、生の迫力勝負という感じでした。
物語は実話を基にしていて、文化大革命時代に北京在住の主人公がモンゴルへ「知識青年」として派遣されるところから始まります。
遊牧民たちに勉強を教える任務ですが、現地の生活から逆に学ぶことが多く、とりわけ野生の狼に畏敬の念を抱くようになります。
遊牧民たちは自然を知り尽くしているので、人間と動物の関係性を壊さないように上手く暮らしているのですが、中央政府の思惑によってバランスが崩れ変わって行ってしまいます。
赤ちゃんの狼がすごく可愛いです。それだけでも観る意味がある気がしました。
ジャン=ジャック・アノーは『セブン・イヤーズ・イン・チベット』や『愛人/ラマン』などで知られる巨匠です。
今回も人間性の深いところを問うような傑作でした。けれども難解さはゼロで予習なく楽しめます。
カメラワークも編集も完璧で素晴らしい。全く飽きさせない121分間はさすがです。
2016年1月から公開が始まります。