少なくとも最後まで歩かなかった
こんにちは。
「少なくとも最後まで歩かなかった」は村上春樹さんのお言葉です。
『走ることについて語るときに僕の語ること』というエッセイの中で、もし墓標の言葉を自分で決められるとしたら、こうしたいとおっしゃってました。
さすがベストセラー作家!上手いなぁと感動しました。
なんの意味かというと、マラソンレースのことです。あの距離でペースを維持することは超苦しいです(私は未経験ですが)。脚や腰に痛みが走ったり、痙攣したりして、歩いてしまうのはよく聞く話。完走させようとか、少しでも前に進む為に歩くのは極普通。
でも彼は、立ち止まり息を整えたり、ストレッチすることはあっても、決して歩かないそうです。走りに来てるのに歩くのは違うだろ、というランナーとしてのプライドだと私は解釈しました。
なので、今月は私も歩いてません!
というか、前からランニング中に歩くことはしませんでした。トレーニング以外の普段は勿論歩きます。渋谷から六本木くらいは普通に歩きます。
3月のランニング履歴を見ると、走行距離は213.8キロでした。22回走ったようです。200キロ程度だとサブ4レベルだそうで、まだまだです。
前半は身体が不調で、7日から始めてます。
脚が痛くて「あ、駄目かも」と5分で中断した日が1回。
でもその後、駄目だと思っても15分続けてると「少し大丈夫かも」に変わり、30分経つと「結構いけそう」になることがわかりました。
なのでそれからは痛くても続けてました。
終わった直後に公園の水道を借りて、アイシングしたり、セルフマッサージもしてます。
最近、曲作りは佳境です。死ぬほどたくさん作ってます。才能をひけらかしたいのではありません。むしろ才能などないので数勝負という感じです。数打ち当たれば何かはできるっていう法則に従ってます。
辛いのですが、音楽という性質上、楽しんでやるのが正義とされてます。苦しいなど言葉にしてしまうと、「やりたい人はたくさんいるんだから、辞めちゃえば?」と言われて終わりです。心の赴くまま趣味で楽しんでいる人に、絶対に負けられないのです。
そんな状況の私に、走ることは有効でした。身体の筋力も心の筋力も同じです。
使わなければ衰えて行くもの。元々の素質だけではその先までいけない。
少なくとも最後まで歩かない、と決めることです。
ライブや本格的な制作までは少し時間があります。初フルマラソンまでも数ヶ月ある!(笑)。ベストを尽くします。
写真は今のお気に入りシューズです。
ブルックスのピュアコネクト4、中が低反発っぽくて気持ちいいです。ゆっくり走るとふわふわで、スピード上げると固くなる不思議な靴です。かかとが丸くブレーキかけない加速が可能です。フォアフットの私にはちょうどいい感じ。ヒール着地だと意味のないシューズです。