生きててよかった

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『めぐり逢わせのお弁当』、原題は『THE LUNCHBOX』。驚愕!素晴らしい!凄い!
私のインド映画ベスト1は『きっと、うまくいく』なんだけど、今日入れ替わってしまった。っいうか今年のベスト映画かもしれない。
観ていて、これはフランス映画だったかと思ってあとで確認したら、インド映画だった。なんていうか新しい。テーマも脚本も質感もヨーロッパ的だけど、根本がインドのような。低予算で作られたというインディー感もいい。
これは映画好きなひとに是非オススメしたい。フライヤーのポップさと相反する精神的深さがある。
夏の公開らしい。ちょっとこれから勝手に推します。

まだ見ぬあなたへ

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昨日観た『郊遊』は長回しが超〜っロング!あんな長いのが連続的に登場するのは初めて観た。疲れるというより慣れてくる。廃墟や排尿や生々しい食事風景など、極限の汚さが芸術の域に達していた。アジア的な何かだ。
今日観るのは『めぐり逢わせのお弁当』というインドとフランス、ドイツ合作映画。私はインド映画を結構観ている。何故かぶち当たる。映画のことをごちゃごちゃと書かせて頂く前から、インド映画を否応なく観せられてきた気がする。インドは好きだが、高い声の女のひとの歌やコミカルなダンスシーンや太ったひとばかり出てくるのは苦手だ。でも最近のインド映画は変わってきているようだ。より欧米的価値観が浸透してきたのかもしれない。
この作品はお弁当の誤配送から生まれる恋?みたいな話だそう。家庭で作ったランチを仕事場にいる夫に配送するってのが馴染みないけど、インドでは普通らしい。カレーは出来立てがおいしいからね、確かに。カンヌ映画祭で観客賞を受賞している。楽しみ!

果てなき孤独

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本日三本目に観るのは『郊遊』。台湾の巨匠ツァイ・ミン・リャン監督は、これが最後の作品と引退表明した。
貧しい台湾の一家の話のようだが、現代の孤独を大胆な描写で映し出したと評判のもの。長回しの強烈さも見所のひとつ。楽しみ。

あなたの”複製”は、絶対にいないと言い切れますか?

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『物語る私たち』は家族のシリアスな話をファニーに語るようなドキュメンタリーだった。サラ・ポーリーの本当の父を探すのがひとつのテーマで、可能性のある男にインタビューしたりして笑えた。
そしてさっき観たのは『複製された男』。これもカナダのもの。セピア色の不思議なミステリー。自分とそっくりな男を見かけ、追いかけ破滅して行く。これは一回観ただけだと謎が多い。もう一度観たくなる魅力的な作品だ。

秘密には、うちあけたくなる魔力がある

先週観た『カニバル』は官能的でアートな作品だった。この日、時間つぶしに入ったマックで、突然の天気雨に遭遇した。変な気候とカニバリズム、いい組み合わせだ。もともとキスは相手を喰いたいという動物的本能だと聞いたことがある。カニバリズムは明らかにタブーだけど、どこか本質である気もした。
今週の試写スタートは『物語る私たち』から。カナダの作品。女優サラ・ポーリーが探る、自らの出生と亡き母の恋人、だそう。すごく楽しみ。