みかん
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ハーモニックマイナー
私はハーピストだと昔は思っていた。歌よりハーモニカ、オリジナルの曲を作るのもハーモニカを聴かせる為とまで考えていた。世の中にはハーピストという職業があるけど地味で認知度は低い。せいぜいブルースやジャズを上手く演奏できるひとが、有名なアーティストのバッグで吹くくらいのものだ。オリジナルの味を出して仕事にするのは難しい。
それで考えた。技術をアップさせて誰かに使ってもらうのを目指すより、新しいことをしようと。
『マザーディヴァイン』という曲もそのひとつ。マイナーチューニングのハーモニカを使用した。私的には画期的だった。オクターブ奏法とシングルトーンの組み合わせも効果的になるように練習した。しかし全くウケなかった。何をやってるのか不明だったらしい。
馬鹿みたいに簡単なブルースフレーズを吹く方が凄いと言われる不条理。世の中なんてそんなもんさ、と腐ってハーモニカが嫌いになった。なるべく吹きたくない、歌だって歌いたいしと思い数年経つ。
そして今、手にするマイナーハープ。やはり好きだなぁと思う。次の蔦屋書店ライブで少しだけ使ってみたい。
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キャプテン・フィリップス
『キャプテン・フィリップス』の公開が迫ってます。とても楽しみな作品です。
これは超メジャー、宣伝もバッチリ、いろんなとこで解説され、予習済みの方が多いと思うので、あまりクドくならないようにしなければ。
トム・ハンクスはやはり良いです。実直なキャラがフィリップス船長にピッタリでした。
見所といえば海賊の皆さんでしょう。リアル過ぎます！ほとんど経験のないソマリア人の俳優さんを起用したところが勝算に繋がったように思いました。痩せて明日の暮らしさえ覚束ない国の若者が、悪い大人に利用され海賊になった様子が痛々しく、誰が本当の悪者なのか決められないような感じがしました。。
人道的に諭しても｢それはあなたの国で通じることでしょう。｣と返されたらどう答えられるでしょうか。
アメリカ大統領の船長を讃えるコメントもあるようで、米軍ネイビーシールズの攻防なんかも素晴らしいのですが、私的には世界の不平等をまた考えさせられた作品でした。
トム・ハンクス演じるフィリップスが救出されてから搬送される様子も怖いです。敵とはいえ数日間一緒にいた若者たちの末路を目撃したPTSDの凄まじさ。単純な英雄劇にはしなかった製作者の意思をしっかり受け止めました。
緊張感のあるダイナミックな映像とヒューマニズム溢れるストーリーを、是非とも大画面で体験しませんか。感動をシェアしましょう。
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