晩夏のサンタ

ランニングを再開した。公園のサンタ(因縁の掃除おじさん)と遭遇しないように細心の注意を払い走る。
お、あっちにいるぞ!って日は即座にコースを変え早々に走り終えるようにしている。
今日は掃除おじさん同志で喋ってた。でも夏バテなのかあまりテンションが高くない。なので普通に前を走る。「おはよう」とだけ言うサンタ。今気付いたんですよ、とばかりに「あ、おはようございます!」という私。それでスルーできた。ああ、よかった。
サンタは夏仕様に変化してた。ハンチングは麦藁帽子に、眼鏡はゴルゴグラサンになっていた。ヒゲは変わらず。夏ヒゲとかはないのか。
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悪いやつら

ユン・ジョンビン監督・脚本のコリアンギャングムービー『悪いやつら』。人間臭さと残虐性に富んだ逸品。
なにしろキャラクターがいい。チェ・ミンシク演じるイクヒョンは元税関職員なのに、裏社会へ足を踏み入れ瞬く間にのし上がる。決してクールではない。韓国に根強い縁故を使いまくり、金を撒いて美味しい地位を手に入れる。その様子は滑稽でもあって、なんだか親近感さえ抱いてしまう。不思議なキャラクターだ。
対するハ・ジョンウ演じるヒョンベは真のサディスト、クールなギャング界の若きボス。かっこよかった。
監督にとっては父の時代である80年代を描いたという。金が一番の力であった時代。懐かしさと共に、殺伐とした人間の雑多さが切ない。
韓国映画好きじゃなくても味わえるだろう作品だった。ただ長い(笑)
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アップサイドダウン 重力の恋人

壮大なラブ・ファンタジー『アップサイドダウン 重力の恋人』が9月7日、公開になる。
SFとかファンタジーものは私の範囲とはいえないのだけど、これはとっても楽しかった。
アルゼンチンの巨匠フェルナンド・Eソラナスの息子ファン・ソナラスが脚本と監督をしている。「男が山頂にいて、もう一方の山頂にいる女性を見上げてるんだ。逆さまにね。」と語るファン・ソナラス。夢で見た光景だそう。そこからインスピレーションされた作品。上下に鏡の如くアシメントリーな世界があって、重力も反対になってる。上は裕福で下は貧困な世界なんだけど、相反する世界に属する男女が恋愛してしまう。本当に夢の中の感じ。
主人公の男を『クラウド・アトラス』のジム・スタージェスがやってる。このひとの不思議なキャラクターはファンタジーにとても合う。またヒロインをキルスティン・ダンストが演じるというのもよかった。綺麗で可愛いのだけど、どこか空虚な感じのする彼女の特徴が生かされている気がした。『マリー・アントワネット』より『メランコリア』よりハマってたと私は思う。
ピンクの蜜を作る蜂とか二つの世界を繋ぐビルとか、ファンタジックなものに溢れてて異空間を旅したような気分になった。
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夏の料理

最近、誕生日だった。公表してないし祝ってもらうのが苦手なのだけど、自ら料理を作る。


これはモロッコ系サラダ。全部角切り。クミンとミントとルビーソルトとレモンがポイント。凄く好きな味。


トルティージャ。スペイン風のオムレツ。私のはジャガ芋をたくさんのオリーブオイルで揚げ煮みたいにして下準備するカロリー過多な作り方。でもそれが美味しい。


アサリと海老のパエージャ。これも長年の自分流。アサリと海老の殻を酒蒸しみたいにしてスープを事前に取る。上澄みを使うとアサリの砂もなくなる。これを米に吸わせながら炊く。ニンニク多め。サフランの色と香りをしっかり出したいから、トマトは少なめ。米の芯が残って、パリパリ焦げができると成功した気になる。今回は上手くいった。
おめでとう、あたし。カヴァも飲んだ。


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恋するリベラーチェ

書いたばっかりなのに早速訂正したいことがある。
スティーヴン・ソダーバーグが、『サイド・エフェクト』で劇場映画を最後にしてると書いたこと。
今日観てしまった!これが本当の最後?っていうか引退と明言してるわけじゃなく長期休暇らしい。そんなわけでだいぶ早いのだけど「一応最後」っぽい作品を。
『恋するリベラーチェ』。50年代から70年代まで活躍したピアニストでエンターテイナー、リベラーチェをモデルにしたフィクション作品。実在したひとだそう。
これとっても面白い。マイケル・ダグラスがリベラーチェで、恋人のスコットをマット・デイモンがやってる。?と思うだろう。そう、ゲイものです。それも正統なるゲイ、いかにもゲイ、いわゆるゲイとしてイメージしやすいようなギンギラリンな感じ。
マイケル・ダグラスのノリノリぶりが素晴らしい。年老いた芸能人が必死にアンチエイジングしてる様子って、まるでご本人・・・目が覚めるようなゲイらしさがよかった。また役の為には体重も増やし髪まで抜きたがる根っからの役者、マット・デイモンも最初のシーンは純朴な少年そのもので、段々と俗な男になってくる変化が楽しかった。
ソダーバーグはなんでもやる。『セックスと嘘とビデオテープ』から社会派の『えエリン・ブロコビッチ』や『チェ28の革命』や最近では『マジック・マイク』など。雑食そうに見える。でもどれもソダーバーグらしさはあって、それはニュートラルな視点だと私は思ってる。批判的だったり、同情的ではない。どんな話でもある程度の距離を保って観客に近い視点を維持している。
テレビドラマをやるというのも納得する。アメリカのドラマは凄いから。展開が早く、ハリウッド映画より面白いんじゃないかとさえ思うときがある。
なにはともあれ『リベラーチェ』は観る価値大ありの作品でした。
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