ウォーム・ボディーズ
なんとも不思議な作品。ゾンビ映画なんだけどホラーではない。
ラブコメディ?吸血鬼ものならあったかもしれないキュート感。
私は暗く難しいマイナー映画を好むと勘違いされがちだけど大きな誤解。一番好きなのはコメディ。笑うことを死ぬほど求めている。
だからこの『ウォーム・ボディズ』も凄く楽しかった。なにが面白いって、主人公のゾンビ青年Rのキャラクターだ。彼の心の内がこの作品の視点になっている。人間女子に恋したRは自分に心臓があることを発見する。ドキドキするから。どうすれば恋が成就するか、自己に問う頭の中の声がいちいち笑える。ゾンビらしく動作は緩慢、顔色悪く死臭がするのだけど。仲良しのゾンビのおじさんとは、唸ったり呻いたりし合う関係というのも超笑った。
ヒロインの父役がジョン・マロコヴィッチなんてのも、いいセンスだ。ゾンビとガイコツの戦いになってしまったり、ロミオとジュリエットをネタにしたり、たくさん流れる音楽が懐かしいポップスだったりして楽しかった。
日本映画しか観ないひとにも受け入れてもらえそうな作品だ。9月21日からロードショー
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